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サーチュイン遺伝子について【老化は治るの世界観 第3回】
「老化は治る」と聞き、「ふむふむ」と納得する方はいかほどでしょうか。どこかで聞いたことはあっても、それを友人や顧客の方に十分に説明出来る人は少数だと思います。
今回は、東大医学部を卒業し、銀座で美容皮膚科クリニックを経営する乾雅人医師によるセミナー、「新常識『老化は治る!!』美容への応用はいかに!?」特別企画です。3回にわたり、“老化の新常識”を解説していただいています。最終回の今回は「サーチュイン遺伝子について」についてお届けします。
前回のおさらいはこちらから↓
長寿遺伝子は存在する!!
初回は老化が加速する病気“早老症”について、前回は加齢と老化の違いについて解説しました。これまでの解説を経て、「老化は治る」という世界観が、徐々に信憑性を帯びてきました。今回は、遺伝学の観点から、「老化は治る」の根拠を解説します。
古今東西、不老不死は権力者たちの夢でした。そしてそれは現代も変わらないのではないでしょうか。早老症の事例から生まれた、「遺伝子レベルで何かしら操作したら、寿命が延びないだろうか?」という疑問に応えるべく、世界中で遺伝子操作の検証が行われました。いきなり人間で実験する訳にはいかないので、まずは、単純な生物から。
世界で最初に長寿化に成功した生物は、線虫C elegans(シーエレガンス)でした。age1(エイジワン)という遺伝子を無くすと、寿命が約2倍になったのです。年齢のageに、最初のという意味のoneを組み合わせるのは面白いですね。これに対応する遺伝子を、人間でも見つけようとなる訳です。
同様の遺伝子を“無くす”ことで寿命が延びるものが、続々と見つかります。しかしながらこれらは人間で対応する遺伝子を同定しても、無くす訳にはいきません。無くすのではなく活性化させることで、寿命が延びるものが待ち望まれます。
このような中、ついに長寿遺伝子が発見されます。酵母におけるsir2遺伝子です。人間でいうところのsirtuin1遺伝子です。
sir2遺伝子の活性化により、酵母の寿命は30-40%延びることが確認されています。これが事実ならば、人間の寿命もsirtuin1遺伝子の活性化で伸びるのでは?というのは、十分納得のいく仮説です。そして人間には他に、7番目までのサーチュイン遺伝子が確認されています。
このサーチュイン・ブースターが、レスベラトロールや、NMN、5デアザフラビン(TND1128)なのです。NMNなどは、昨今話題になっているだけありますね。加えて、断食などでもサーチュイン遺伝子が活性化することは知られています。現在、サーチュイン遺伝子は長寿遺伝子とも呼ばれています。
医療領域での実用は勿論、美容領域でも、サプリメントや化粧品、コスメなどへの配合が期待されています。医学的根拠があるもの故、今後、ますます市場では広がっていくと予想されます。正しい知識を得て、是非、皆さんの日常業務にお役立て下さい。
気になる続きは是非、セミナーで!!
解説してくれたのは
乾 雅人 先生
東大医学部卒。外科専門医資格を取得の後、自然美の追求に特化した美容皮膚科クリニックを経営。世界中の薬液を用いて、細胞の活性化を検証している。
Youtubeチャンネル:『医療・医学・医者の常識を揺さぶる』
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乾先生登壇!「新常識『老化は治る!!』美容への応用はいかに!?」
このセミナーで学べること
□「老化は治る」とは?
□細胞・遺伝子レベルで読み解く老化の本質
□“老化を治す”具体的な方法や有効成分
□接客で活用できるトークスクリプト事例
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“老化を治す”身近な成分や、注目すべき成分、お客様にお話しする際に活用できるトークスクリプト事例まで、今後のサロン経営や接客で活用できる内容も盛りだくさんです。
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