コスメライターが教える!フェイシャルエステの『毛穴ケア』で気をつけたい表現!
『フェイシャルエステサロンで、毛穴ケアのメニューがあるけど、毛穴について言って良いことと悪いことの区別が付かない……。どのような訴求に気をつければ良いのかを知りたい』
このようにお悩みのエステティシャンも多いのではないでしょうか?
フェイシャルエステの施術の中でも、人気の高い毛穴ケアの施術には、毛穴の汚れを落とすケアと肌の引き締めケアがあるかと思います。本記事では、どのケアであれば訴求可能なのかを解説していきます。
毛穴ケアに関してどの様な表現をしてよいのかが分からない方は、ぜひご覧ください。
『毛穴を引き締める』、『毛穴を目立たなくする』という訴求はできる?
『化粧品の効能効果56項目』の中に「毛穴」に関する項目はないため、化粧品の効果として「毛穴を引き締める」という訴求はできません。
ただ、クレンジングや洗顔を使用したことによって毛穴の汚れが落ちて、毛穴の黒ずみが目立たなくなるというような訴求は可能です。毛穴吸引の機械を使って毛穴の汚れを取る場合も同様です。
「毛穴を引き締める」という訴求はNGですが、『化粧品の効能効果56項目』の中に「肌を引き締める」という項目はあるため、「肌を引き締めて毛穴を目立たなくする」という訴求は可能です。
『毛穴のたるみが解消』は訴求できる?
毛穴のたるみは、吸引やクレンジングではケアできないので、エステでは訴求できません。
そもそも毛穴のたるみは、コラーゲンやエラスチンが不足することで、ハリの低下が起こり、毛穴を支えられなくなるために起こります。
シワ改善の医薬部外品であるレチノールやナイアシンアミド、抗酸化作用のあるビタミンC誘導体、コエンザイムQ10などを使用することによって、肌にハリを与えることはできますが、『毛穴のたるみを解消する』という訴求は難しいです。
また、フェイシャルエステの機械やハンドマッサージでは、毛穴の形状が変化するような訴求はできないため、注意が必要です。
まとめ
本記事では、フェイシャルエステでの毛穴ケアで気をつけたい表現について解説しました。
OK表現
・肌を引き締めて毛穴を目立たなくさせる
・毛穴の黒ずみが目立たなくなる
・肌にハリ・弾力を与える
NG表現
・毛穴を引き締める
・毛穴が目立たなくなる
・毛穴レス
・毛穴のたるみを解消する
ポイントとしては、毛穴の中の汚れを落とすという訴求はOKで、毛穴の形状が変わるような訴求はNGと覚えておけば良いでしょう。
次回は、フェイシャルエステでの『美白』表現についてのポイントを解説します。ぜひご覧ください。
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プロフィール
片平奈菜
日本化粧品検定協会コスメコンシェルジュ資格・コスメライター資格を持つ美容ライター。エステティシャンと美容部員の経験を活かして、20~40代向けの美容メディアでスキンケアやメイク関連の記事を執筆・監修している。