「老化は治る」と聞き、「ふむふむ」と納得する方はいかほどでしょうか。どこかで聞いたことはあるが、それを友人や顧客の方に十分に説明出来る人は少数だと思います。
今回は、東大医学部を卒業し、銀座で美容皮膚科クリニックを経営する乾雅人医師によるセミナー、「新常識『老化は治る!!』美容への応用はいかに!?」特別企画です。3回にわたり、“老化の新常識”を解説していただきます。編集部も取材し、世界一わかりやすい説明だなと感激!記念すべき初回の内容をお届けします。
老化が加速する病気、早老症
いきなりですが、こちらの写真をご覧ください。左側は15歳、そして右側はなんと48歳の時の写真。実はこの2枚の写真の人物は、同じ方なのです。右側の写真の風貌は70~80歳代に見えませんか?。
実はこの方、ウェルナー症候群という病気なのです。ウェルナー遺伝子という遺伝子異常により、20歳を過ぎた頃から老化が加速する病気です。大学時代や専門学校時代の友人との同窓会で、あれだけ綺麗だった同級生が驚くほど老けこんでしまった、と想像してみてください。その驚きたるや、いかほどでしょうか。
この様に、老化が加速する病気はあります。不妊治療などでも話題になるダウン症候群もその一つです。これらは“早期老化症”、略して“早老症”と呼ばれています。いずれも、遺伝子レベルでの異常が原因とされています。
私たちの身体は、一つ一つの細胞から出来ています。そしてその細胞は、設計図である一つ一つの遺伝子から出来ています。設計図である遺伝子レベルの情報が狂うと、遺伝子を元に生み出される細胞にも変化が起こり、身体全体も不具合を起こすのは自明です。
ウェルナー症候群や、ダウン症候群が突きつけている事実は、遺伝子レベルの異常によって老化が加速しているということです。では、その根本原因である遺伝子レベルの異常を治療すれば、人並みの老化速度になるのでは?という仮説は十分に納得がいくものです。
加えて、日々の生活習慣、飲酒や喫煙、添加物過多などによる遺伝子レベルのダメージを、綺麗にクリーニングすれば、健康なヒトでも、より老化を遅らせることが出来るのでは、という仮説も成り立ちます。
遺伝子レベルでの定期的なメンテナンス。夢物語のような話ですが、医学の世界では常識になりつつあります。美容への応用が、とても気になりますね。
次回のはテーマは「老化と加齢の違い」。お楽しみに!
解説してくれたのは
乾 雅人 先生
東大医学部卒。外科専門医資格を取得の後、自然美の追求に特化した美容皮膚科クリニックを経営。世界中の薬液を用いて、細胞の活性化を検証している。
Youtubeチャンネル:『医療・医学・医者の常識を揺さぶる』
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乾先生登壇!「新常識『老化は治る!!』美容への応用はいかに!?」
このセミナーで学べること
□「老化は治る」とは?
□細胞・遺伝子レベルで読み解く老化の本質
□“老化を治す”具体的な方法や有効成分
□接客で活用できるトークスクリプト事例
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