エラスチン【今更聞けない!?エス通美容用語辞典vol.25】

日々美容に携わるエステティシャン。美に関する言葉は身の回りにあふれていると思います。

昔からある伝統的なものから、最新の医学に基づいた流行のワードまで……

『美の専門家』として常に新しく正しい知識をインプットしてお客様からの信頼を得たい皆様へ向けたエス通監修美容用語辞典をお届けします!

概要

人間の体の中にあるタンパク質の中で1番量が多いのがコラーゲンですが、エラスチンは2番目に多い美容成分です。

エラスチンはコラーゲン同士をつなぎとめるのに重要な働きをしてくれる成分です。エラスチンによってコラーゲンが束ねられることで、コラーゲンがしっかりと立ち上がり、肌のハリや弾力が生み出されます。

体内でのエラスチンの産生量は20代半ばがピークです。その後どんどん減り始め、40歳でほぼゼロになってしまうだけではなく、紫外線やストレス、喫煙などが原因で発生する活性酸素によってもエラスチンは減少するといわれています。エラスチンが減少する事でコラーゲン同士の結びつきが崩れ、しわやたるみ、バストの下垂の原因となります。

ちなみにエラスチンはゴムのように伸び縮みする性質があり、皮膚の真皮や血管、靭帯など体内で弾力性や伸縮性が必要とされる組織に存在しています。人間の体内の組織内のエラスチン含有量は、靱帯で約78~80%、動脈で約50%、肺で約20%、皮膚の真皮で約5%を占めています。

美容へのアプローチ

お肌のたるみやしわに関して、肌が緩んでいる状態のお悩みがある方は特にエラスチン不足と言っていいでしょう。
美容機器や手技を使った施術で一時的にはリフトアップやバストアップの効果は出ますが、持続率を高めるにはエラスチンの摂取が必要になってきます。
特に40代以降の方はエラスチンを摂ると効果が感じられる方も多いかと思います。

解説してくれたのは

国際美容施術家
山口勇太
さん

小顔専門サロン Viele 代表。九州にて「美容整体サロン」を3店舗経営。国内外ともにクライアントも多く、海外はセレブ達を中心に中国・シンガポール・ベトナムへ定期出張依頼も多い。