SNSやホームページなどでのビフォーアフター写真の注意点まとめ!【コスメライターが教える!エステティシャンが知っておきたい薬機法・景品表示法の常識!】

「SNSでの集客で、ビフォーアフターの写真を使っているので、薬機法や景品表示法を違反しているかもしれない…」

「どのようなことに気をつけるべきなのかを詳しく知りたい」

 このように感じているエステティシャンの方も多いのではないでしょうか?

 確かにネット上では、一度記載したものは削除しても出回ってしまうことがあるため、発信するのが不安になってしまいますよね。

 そこで本記事では、SNSやホームページなどでのビフォーアフター写真の薬機法・景品表示法で気を付けたい表現について解説していきます。

ビフォーアフターの写真と注釈の注意点!

 SNSやホームページで目を引くのは、なんといってもビフォーアフターの写真ですよね。しかし、正しい表現をしていないと、違反になってしまうこともあります。OK・NG例を下記で見ていきましょう。

フェイシャルエステ

 フェイシャルエステでは、クレンジングや洗顔などの落とすケアでのビフォーアフターは認められています。また、機械を使った落とすケアに関しても同様です。

 つまり、毛穴の汚れが取れてきれいになっている状態や古い角質が取れたことでくすみがなくなるなどの写真・表現はOKなのです。

 ただし、美白になった写真やむくみが改善した写真、小顔になった写真などは、ビフォーアフターとして使用するのはNGです。

痩身エステ

 痩身エステでは、確かなエビデンスに基づいていればOKです。

 ただ、写真の下に必ず、どのコースを〇回行なって、計〇時間かけたのか、週に〇回通ったかなどを明記する必要があります。

 また、誰でも必ず痩せられると誤認されないように、ホームケアがあっての結果ということや個人差があることも明記しましょう。

書き方の例
痩身効果を高めるために、エステでのケアに加えて、食事や運動・生活習慣などの管理をしていただく必要があります。また、体型の変化には個人差があるので、全ての方に同様の効果があるという保証をするものではありません。

脱毛サロン

 脱毛サロンでは、上記の痩身エステと同様に、ビフォーアフターの写真は載せても良いですが、計〇回行なったかや完了までの期間などを記載しましょう。

 ただし、永久脱毛や毛が生えなくなるなどの表現はNGです。

書き方の例
合計10回の施術を3ヶ月間隔で行い、約2年半で完了しています。

 痛みに関しては、確かに医療脱毛と比べると痛くないですが、全く痛くないわけでないので、痛みがないなどと断言するのは避けましょう。または、注釈で個人差があることを明記しましょう。

書き方の例
脱毛サロンのマシンは、痛みを感じにくくなっていますが、全く痛みがないわけではありません。痛みには個人差があります。

まとめ

 本記事では、SNSやホームページなどでのビフォーアフター写真の薬機法・景品表示法の注意点についてご紹介しました。

 このように、エステの内容によってビフォーアフター写真のOK・NGがあることがわかりました。

 ネット上で公開していると、誰でも見ることができるため、同業者の通報によって違反が発覚してしまうケースが多いようです。会社の身を守るためにも、誰に見られても良いように、正しい表現をしていきましょう。

 ぜひ本記事を参考にして、ネット上でも薬機法・景品表示法違反にならないように気を付けてくださいね。

プロフィール

片平奈菜

日本化粧品検定協会コスメコンシェルジュ資格・コスメライター資格を持つ美容ライター。エステティシャンと美容部員の経験を活かして、20~40代向けの美容メディアでスキンケアやメイク関連の記事を執筆・監修している。