エクソソーム【今更聞けない!?エス通美容用語辞典vol.16】

 日々美容に携わるエステティシャン。美に関する言葉は身の回りにあふれていると思います。

 昔からある伝統的なものから、最新の医学に基づいた流行のワードまで……

 『美の専門家』として常に新しく正しい知識をインプットしてお客様からの信頼を得たい皆様へ向けたエス通監修美容用語辞典をお届けします!

概要

 エクソソーム(Exosome、別名エキソソーム)は細胞内から細胞外に分泌される直径50-150nmの顆粒状の物質を意味します。細胞外小胞とも呼ばれ、エクソソームの膜は細胞膜と同様の構造で、内部の成分も細胞内のそれをそのまま含有していることが特徴です。細胞の内部情報を、外部に伝える役割を担い、血液や尿、唾液、母乳など、様々な体液中に存在します。細胞間の情報伝達に重要な役割を果たしていると考えられています。

美容へのアプローチ

 エクソソーム(という小胞の数)が多い=細胞間の情報伝達の絶対量が多い訳です。細胞間の情報伝達を、人間関係に例えるなら、メールや手紙など、コミュニケーションの絶対量が多い、に相当します。メールや手紙の内容に相当するのが、細胞内に含まれる成分となります。幹細胞コスメ等で言えば、各種成長因子などのサイトカインになります。最近では、成長因子の濃度や、幹細胞培養上清液の含有比率に加え、エクソソームの含有量を記載するコスメも散見されます。

解説してくれたのは

銀座アイグラッドクリニック 院長

乾 雅人 先生

東大医学部卒。外科専門医資格を取得の後、自然美の追求に特化した美容皮膚科クリニックを経営。世界中の薬液を用いて、細胞の活性化を検証している。

Youtubeチャンネル:『医療・医学・医者の常識を揺さぶる』

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