従業員トラブル~残業代未払い編 後編~【第一回 弁護士に聞く!エステサロンなんでも相談室 】
皆さんはエステティシャンとして働くうえで困ったことはありませんか?
どれだけ気を付けていてもトラブルは起こってしまうことがあります。
この企画ではそんな困ったトラブルに見舞われたエステティシャンたちとともに、
弁護士の方に解決方法を教えてもらいます!
(この漫画はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。)
前回までの振り返り
今回の相談者はまさみさん。
エステティシャン歴10年の彼女は、念願のトータルビューティーサロンを開業してから早5年。従業員も雇い始め、バタバタとサロンを運営していました。
そんなある日従業員2人から残業代が支払われていない!といわれてしまい……
弁護士の先生に相談して残業代の支払い義務や雇用契約書などについてお話をお聞きしました。
前回までのお話はこちらからチェック👇
雇用契約書をもとに、改めて就業の条件を説明。未払いの残業代に関しては、分割で月いくら払うか、いつまでにいくら支払うのかを話しました。また、今後も一緒に働きたいと言ってもらえたので、雇用契約書に記入してもらいました。今は残業もしっかり把握し、必要以上に残ってもらうことがないよう、経営者として配慮をすることをきめたそう。
自身の経営者としての立場を改めて理解できたことで円満に解決できたまさみさんでした!
~弁護士さんから一言~
義務ではないとはいえ、今回のようなケースを回避するためにはまず雇用契約書などで労働時間や給与の確認を行ない、お互いの認識を揃えておきましょう。
「私の時代はサービス残業当たり前だった」「残って勉強することが上達の基本」のような考えがある人がいるかもしれません。ただ、過去も、今も、そして未来も、残業は残業、お金は支払わなくてはいけません。その認識をしっかりと持つことが大切です。
オーナーの方は、従業員の方とのトラブルや、労務管理に関する疑問点などもあるかと思います。
その場合は、法律事務所にぜひお問合せください。
丸の内ソレイユ法律事務所でも対応しておりますので、お気軽にご相談くださいね。
今回ご相談させていただいた先生はこの方
弁護士:
早瀨 智洋(はやせ ともひろ)氏
【学歴】
平成12年3月 宮城県仙台第二高等学校 卒業
平成16年3月 一橋大学法学部卒業(法学士)
平成19年3月 名古屋大学法科大学院卒業(法務博士)
平成22年12月 弁護士法人丸の内ソレイユ法律事務所勤務
制作協力 弁護士法人丸の内ソレイユ法律事務所(https://www.health-beauty-soleil.jp/) 2009年開設。一般家事事件を多く扱うとともに、美容・健康業界の企業様に対する利用規約や契約書の作成、労務問題など幅広くリーガルサポートを提供。特に、美容広告・ECのLPチェックなどの薬機法、特商法、景表法の観点からの審査には定評があり、セミナーでの講演実績や業界誌での解説などメディア実績も多い。 |
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