エステティシャンの育成や指導などに尽力されているベテランオーナーが、自身が経営や人生の選択に迷った際に読み返すバイブルを教えてもらう「あの人のバイブル」。
今回は、「ベルポシビリテ」のオーナーとして活躍されている、池畠 愛美先生の人生のバイブルを教えていただきます。
お話をうかがったのは
Belle possibilite(ベルポシビリテ) オーナー
池畠愛美 先生
大手広告会社勤務後、(株)不二ビューティ(たかの友梨ビューティクリニック)にてエステティシャンとして勤務。
その後、国内化粧品・外資系化粧品の美容部員兼エステティシャンの経験を経て、2020年6月大阪天満橋でBelle possibilite(ベルポシビリテ)開業。
Belle=美、possibilite=可能性 まだまだ知らない貴女の秘めた美しさを引き出す施術を心がけています。
毛穴エクストラクションJP認定講師。エルモサハーブ取扱店。
Instagram:@megumiikehata
HOT PEPPER Beauty:https://beauty.hotpepper.jp/kr/slnH000496251/
ロンダ・バーン著『ザ・シークレット(角川書店)』
現在、大阪のサロンでオーナー兼エステティシャンとして活躍されている池畠先生。
池畠先生がバイブルとして挙げられたのは、ロンダ・バーン先生の著書『ザ・シークレット』です。
ポジティブな考えがいい結果をもたらすとされる「引き寄せの法則」を主題にしているというこの本。現在も池畠先生の考え方の根幹にある作品だそうです。
池畠先生にバイブルについてのお話をうかがいます。
作品との出会いを教えてください
この作品と出会ったのは、2018年ごろです。私自身、2017年ごろに一度、人生について立ち止まって考えなければいけないようなタイミングがありました。
現在のサロンを開業したのは2020年で、当時はフリーランスとして友人のお店の手伝いなどをしていました。
そのときに、以前勤めていた会社の上司に相談し、この作品を教えてもらいました。
作品と出会った時の自分はどのような状態でしたか?
当時は収入や人間関係など、あらゆる面で仕事がうまくいっていない時期でした。人間関係は特にトラブルがあったわけではなかったのですが、あまりいいご縁がなく、仕事にもつながっていませんでした。
そこでふと、自分の傲慢さを思い直し、他人に感謝を伝えられていなかったことに気づきました。自己啓発のセミナーやコーチングに通い始めたのもこの頃でした。
私が相談した元上司も、コーチングなどを使って人材育成をしていました。そのときにコーチングの講習を紹介してもらう流れで、この作品も教えてもらいました。
当時は自分を変えなければいけない、変わらざるを得ないと感じていた時期だったと思います。
作品との出会いをきっかけにどのような変化があったか教えてください
「ないもの」ではなく「あるもの」に目を向けるようになりました。たとえば、コップに半分まで水が入っていたとしたら「半分しかない」ではなく「半分もある」と思うようにするのです。
結局、自分の見え方、考え方次第で物事の受け止め方は変わるのだと気づきました。そこから、今生きられていることへの感謝や、関わってくれている人への感謝へもつながりました。
この作品をバイブルとして挙げた理由は?
この作品は、今の自分を作った数ある作品の一つであり、かつその一冊目だからです。
以前は小説くらいしか読まなかったのですが、2017年以降は本をよく読むようになりました。
読んだときの状況で受け取り方が変わってくるので、何度も読み返しては気になったところに付箋を貼っています。
この作品で大事にしている部分は?
「他人にやさしくするには、自分をまず大事にしないといけない」という部分があります。シャンパンタワーのように、まず自分が満たされないと、他人に分け与えてあげられません。
ただ、他人に分け与えすぎて、自分が枯渇するのもよくありません。自分を大事にした先に他人への優しさがあるというのは、今でも大事な考え方として自分の中に残っています。
また「自分の思うことが現実になる」という言葉もあります。
たとえば「司法試験に合格する」と口で言っていても、心で「ダメかもしれない」と思うと結果はついてきません。日常でも、飲み物をこぼしそうと思うと、実際にこぼしてしまいます。言葉や思いが現実に反映されることを「引き寄せの法則」と呼んでいます。
気持ちの持ちようで結果は変わるというのは、この作品から学びました。私は今も「引き寄せの法則」を信じ、実践しています。
考えが結果につながることを学べるバイブル
池畠先生のバイブルは、思考を変えることによってさまざまな成功につながることを学べるロンダ・バーン先生の本でした。
●池畠先生からのメッセージ
私自身も、マイナスな考えになっているときは、結果もよくない方向に行くことがあります。そのようなときは自分自身を振り返り、“イライラ”や“不安”は何が原因なのかを考えるようにしています。
その原因がわかったら、周りのせいにするのではなく、自分を変えるために改善策を考えてみてください。視点を「“他責”ではなく“自責”」にするのです。
たとえば「お客さんが来てくれないから売上が立たない」ではなく「自分の何が原因でお客さんが来てくれないのか」を考えるのです。
そのように自分に向き合う時間を作ったり、時には頼れる人に相談したりするといいと思います。
「お客さんが来ない」「継続して来店していただける方が少ない」など、仕事に行き詰っている、自分の思っているような仕事ができていない時には、この作品を素直に読んでみてほしいです。何か変わるかもしれません。