低GI【今更聞けない!?エス通美容用語辞典vol.7】

 日々美容に携わるエステティシャン。美に関する言葉は身の回りにあふれていると思います。

 昔からある伝統的なものから、最新の医学に基づいた流行のワードまで……

 『美の専門家』として常に新しく正しい知識をインプットしてお客様からの信頼を得たい皆様へ向けたエス通監修美容用語辞典をお届けします!

概念

 GIとは、Glycemic Index(グリセミック・インデックス)の略で、食後の血糖値の上昇度を示す指標で、食品に含まれる糖質の吸収度合いを示します。GI値が低い食品は血糖値の上昇を穏やかにします。

 GIは1981年トロント大学のジェンキンス博士らが発表した概念です。

 現在は1300種以上の食品にGI値が発表されております。

美容へのアプローチ

 食事をとると食べ物の中の糖分がブドウ糖として血液中に取り込まれ、ブドウ糖が増えることで、すい臓からインスリンが分泌されます。そのインスリンにより、ブドウ糖は肝臓や筋肉、脂肪組織などの細胞に取り込まれるため、血糖値は食事前の値までさがるのが正常な働きです。

 反対にインスリンの分泌が少なく、分泌のタイミングが悪い、もしくは作用が低下するなどの場合、血糖の処理がうまくされず、血糖値が下がりにくくなります。場合によっては、食後数時間たっても血糖値が下がらない状態が慢性的に続くこともあります。

 そのために必要なのが、食事の選択となります。摂取する食品によって血糖値の上昇率が異なるので、低GI食品が血糖値の上昇を穏やかにする目安となります。

 例えば大豆食品はGI値が低い傾向があります。その他そば、さつまいも、キノコ類が低GI食品です。

 高GI食品を食べると糖質の吸収が急激になり、身体に負担がかかります。反対に低GI食品は糖質の吸収が穏やかになり、結果としてインスリンの過剰分泌を穏やかにします。インスリンの過剰分泌は肥満やその他の不調につながります。

解説してくれたのは

東京ブランシェクリニック医師
鈴木三奈 先生
大学卒業後、大学病院にて形成外科を学んだ後、美容を専門とする。美容皮膚科、美容外科歴12年にて美容外科専門医。患者様に寄り添ったカウンセリングを得意とし、多くの治療経験をあわせ持つ。これまでの経験を活かし、質の高い治療を提供している。