リポソーム【今更聞けない!?エス通美容用語辞典vol.3】

 日々美容に携わるエステティシャン。美に関する言葉は身の回りにあふれていると思います。

 昔からある伝統的なものから、最新の医学に基づいた流行のワードまで……

 『美の専門家』として常に新しく正しい知識をインプットしてお客様からの信頼を得たい皆様へ向けたエス通監修美容用語辞典をお届けします!

概要

 リポソームの名前の由来は、「リポ=脂質」、「ソーム=〇〇体(小さい物質)」であり、脂質二重膜構造を取る人体の細胞膜と類似の構造を持つことが特徴です。脂質二重膜はタマネギの皮の様に何重にも重ねることも可能で、二重膜の間ごとに有用成分が含まれています。閉じ込めた有用成分を目的の部位まで届ける為の技術の一つです。脂質一重膜構造を取るミセル化とは異なる技術です。

美容へのアプローチ

 美容領域では有用成分を肌の奥まで届ける為の技術として注目されています。人体の肌にはラメラ相と呼ばれる、親水性構造と疎水性構造が交互に繰り返し存在しています。単一成分を直接塗布するだけでは、深部まで到達出来ません。有用成分をリポソーム化することで初めて、各層ごとにリポソームの二重膜が剥がれながらも、より深部に到達していきます。

解説してくれたのは

銀座アイグラッドクリニック 院長

乾 雅人 先生

東大医学部卒。外科専門医資格を取得の後、自然美の追求に特化した美容皮膚科クリニックを経営。世界中の薬液を用いて、細胞の活性化を検証している。

Youtubeチャンネル:『医療・医学・医者の常識を揺さぶる』

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