サロンごとのカルテのこだわりが見える!気になる!となりのエステサロン「カウンセリングについて教えてほしい!」(前編)
「気になる!となりのエステサロン」では、サロン独自のアイテムの選び方について、サロンオーナーの皆様に「他のサロンではどうしているのだろう?」と疑問に思う内容についてうかがっていきます。第5回のテーマは「カウンセリング」です。カウンセリングの方法やコツ、気をつけていることなどについて、前・中・後編に分けてお伝えします。
サロンごとのカルテのこだわりが見える!気になる!となりのエステサロン「カウンセリングについて教えてほしい!」(前編)
となりのエステサロンは、すでにサロンオーナーとして活躍されている方にエステサロンオーナーやエステサロンを開業予定のエステティシャンが「他のサロンではどうしているのだろう?」と疑問に感じるサロン独自のアイテム選びなどについて複数のオーナーにうかがう企画です。
第5回のテーマは「カウンセリング」。カウンセリングはお客様の希望にマッチする施術を提案するため、そしてサロンにいらっしゃるお客様の身体の状態や希望を知る上で欠かすことのできない要素です。良いカウンセリングができれば、お客様のモチベーションや満足感を高めることにつながり、結果的には売り上げを左右することにもなります。
さまざまなカウンセリングの方法についての工夫を、3名のエステサロンオーナーの方々にうかがいました。
今回お話をうかがったサロンオーナー様!
「iris」オーナー
秋山さおり 様
静岡県富士市伝法
フェイシャル、ボディー、ブライダルエステ、まつげや眉ケアと、幅広く美容をお届け。
美と癒し、健康を追求しながら、結果出しに拘り、マンツーマンでお客様と寄り添えるエステサロンを目指しております。
https://irisesutesalon.wixsite.com/esute/home
Instagram:@iris.esutesalon
エステティシャン歴15年目、サロンを開いて8年目という秋山さん。
学生時代にも美容の勉強をされ、エステに勤めてらっしゃったようですが、勧誘などがすごくあり一時は辞めてしまわれていたようです。
再度就職となったときにやはりエステの道を選ばれ、のめりこまれたそう。
お客様を笑顔にしたいというお気持ちからサロンを切り盛りされています。
「美yori 三軒茶屋店」オーナー
遠藤暁子 様
東京都世田谷区若林
若肌フェイシャル&ドライヘッドスパ専門の貸切プライベートサロン♪
美肌ケアは勿論、全メニューに整体法を取り入れたヘッドケアが入っており、
自律神経のバランスを整えながらお疲れ部位の改善や快眠へ繋げます♪
ホットペッパー:https://beauty.hotpepper.jp/kr/slnH000502966/
HP:https://biyori2020.amebaownd.com
Instagram:@biyori_endo
LINE ID:@467cbhng
エステティシャン歴は2年、前職も大手化粧品会社でエステをされていたそうです。
24年間の大手化粧品会社勤務でキャリアアップするにつれ、育児との両立が難しくなったそう。
美容も接客もお好きで、今培われたスキルも生かせる職業を考えられたときにプライベートサロンを志されたそうです。
お肌がきれいに明るくなるとメンタルも明るくなるお客様をたくさん見てこられた遠藤さん。女性が笑顔になれるように、とサロンをされながらお客様が明るくなると嬉しいと語ってくださりました。
「ナチュラルビューティサロンボンヌ 」オーナー
本舘智美 様
栃木県佐野市若松町
完全貸し切りの個室にてゆったりとおくつろぎいただけます。
その日のお肌状態やなりたいお肌をしっかりとカウンセリングさせていただき、施術の前後に6種類の中から選べるブレンドハーブティーをお出ししております。
日頃のお身体の疲れとお肌のメンテナンスにどうぞお気軽にご来店下さいませ。
ご予約心よりお待ちしております。
Instagram:@bonne.24
大手化粧品会社で美容部員を経験されたのち、サロンを開業してオーナー歴4年になる本舘さん。
美容部員時代にもエステ経験があったそうなのですが、だんだんと人材育成などの仕事がメインになり、純粋に美容のお仕事をしたいと独立をされました。
お客様がエステに来てコミュニケーションを取りながら、お肌をきれいにすること以外にもお客様とのつながりができる事がやりがいだそうです。
Q カルテは紙ですか?電子ですか?
カウンセリングを行う上で必要になってくるのが、「カルテ」です。初対面のお客様と向き合うにあたり、個人情報やお悩みが一箇所にまとめられたカルテはとても重要な参考資料になります。
今回お話をうかがったエステサロンオーナーの方々は、経歴も、エステティシャン歴も、メニュー内容も、サロンを営む地域もバラバラの3名。ですが、今回お話を聞いた方全員が「紙のカルテ」を使用しているというのです。
紙のカルテを使用している理由と、メリットやデメリットについて詳しくうかがっていきます。
秋山さん(以下秋山) 「デジタルが苦手なので、電子のカルテを使用することに少しだけ抵抗があります。以前働いていたサロンでも紙のカルテを使用していたので、紙の方が慣れていて使いやすいというのも理由のひとつです。また、知人のエステサロンでデジタルカルテの記入を体験したことがあるのですが、まだ導入したばかりだったということもあり、知人も使い方を把握できておらず、カウンセリングをするだけでかなり時間がかかってしまいました。そのような経緯もあり、当サロンでは導入していません。」
本舘さん(以下本舘) 「電子に切り替えたい気持ちもありますが、たとえば元データをどのようにすれば良いのかがわからなかったりして、電子に切り替えることができていません。何か追記したいことがあったときなど、紙のカルテなら手軽に書き込めますが、電子だとなかなかそうはいかないのではないかとも思います。もちろん使い慣れているというのも大きいですが、紙の方がスピーディな対応ができることもあると思っています。」
遠藤さん(以下遠藤) 「前職は大手美容会社に勤めていて、そこでは電子タイプのカルテを導入していました。しかし、今は自分ひとりで切り盛りをしなければならないので、万が一トラブルが発生したときにしっかり対応できるかどうかを考えると不安です。しかし、時代の流れや見栄えのことを考えると、将来的には電子に切り替えたいなと思っています。」
Q カルテの保管って、どうしているんですか?
保管のためのスペースも必要となりますし、紙のカルテは保管が大変そうなイメージもあります。個人情報保護の観点からも気を配る必要がありますが、しばらくご来店がないお客様のカルテはどのように保管されているのでしょうか?
秋山 「ファイリングして、それを棚に入れて50音別に保管しているのですが、5年以上来店されていない方のカルテは別にして保管をするようにしています。全てを取っておくとスペースがいっぱいになってしまい保管しきれなくなるので、年数で振り分けています。」
本舘 「私もファイリングして、50音別に並べて、まとめて棚に入れて保管しています。自宅サロンということもあり、鍵付きの保管庫には入れていません。ただ、私の場合は2〜3年間ご来店いただいていないお客様はファイルを別の場所に移し、5年以上お越しいただいていないお客様のカルテは処分させていただくことにしています。」
遠藤 「私もファイルに挟んで、棚に入れて保管しています。予約はお名前で受け付けますので、後々も探しやすいように50音別に保管しています。また、カルテには1年半以上の来店がない場合はカルテを処分する可能性がある旨の注意事項を記載し、お客様にあらかじめ了承を得るようにしています。もし保管場所の確保が難しくなった場合など、カルテの選別をしやすくする工夫をしています。」
Q 「こういうカルテがあれば良いのに!」と思う瞬間はありますか?
今現在使用しているカルテにおいて、「こういうところが不便」「もっとこういうことができれば良いのに」とデメリットを感じている部分があるのではないかと思います。また「現状でも満足はしているが、欲を言えばもっとこういう風にしていきたい」と感じていることなどがあるかもしれません。今後、こういう電子カルテなら使ってみたいというものはありますか?
秋山 「お誕生日月が一目でわかるカルテが欲しいです。お誕生日月の振り分けだけでなく、そのままDMの送付までできたら言うことなしですね。毎回ハガキを用意してお誕生日のお客様へご案内を送るのですが、その作業がもっと簡単になったら嬉しいです。」
本舘 「私も、今月お誕生月を迎えるお客様の情報が一覧で出てくるカルテがあれば、ぜひ使いたいです。それと、お客様の購入品の履歴が確認できると嬉しいです。何月にどのような商品をお買い求めになったのかが一目でわかる機能がついているカルテが欲しいですね。」
遠藤 「私はホットペッパーのサロンボードを利用しています。カルテ自体は紙ですが、サロンボードを併用することでお客様へのフォローの手間は比較的少なくなっていると思います。バースデーメールの送付や、施術翌日のメッセージなども自動で送ってくれるので、とても助かっています。」
紙のカルテのメリットは大きく、なかなか手放せない
お客様に直接記入していただくことができることや視覚的にもわかりやすいことは、紙のカルテのメリットだと思います。自由度が高い質問事項を記載できたり、オリジナリティを出すことができるのも紙のカルテならではと言えそうです。
また、電子だと管理料や使用料がかかってしまうことも多いのに対し、一度自店のオリジナルのテンプレートを作成してしまえば印刷のコストだけで半永久的に使用できる点や、停電やデータのクラッシュなどの影響を受けないという点も紙のカルテのメリットです。
まとまった量を管理するにはある程度のスペースが必要となったり、顧客数によっては個人情報保護法の取扱事業者としての対応を求められる場合もありますが、それでも紙の使い勝手の良さはなかなか手放せるものではないのでしょう。
次回、中編ではカルテの記載項目などについてうかがっていきます。
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