ヒト幹細胞培養液【今更聞けない!?エス通美容用語辞典vol.2】

 日々美容に携わるエステティシャン。美に関する言葉は身の回りにあふれていると思います。

 昔からある伝統的なものから、最新の医学に基づいた流行のワードまで……

 『美の専門家』として常に新しく正しい知識をインプットしてお客様からの信頼を得たい皆様へ向けたエス通監修美容用語辞典をお届けします!

概要

 幹細胞を培養する過程で使用する培養液のこと。幹細胞から分泌される豊富なサイトカイン(成長因子など)を含む。幹細胞を具材に例えるなら、培養上清液はコンソメスープの様なもの。医療現場でも、幹細胞そのものを移植せずとも、培養上清液(細胞成分を含まない)を注入することで、組織(歯や肌など)が再生するといった臨床効果が得られています。

美容へのアプローチ

 美容医療領域では、真皮にある線維芽細胞を活性化することで、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの生成を促すことが知られています。培養上清液に含まれるサイトカインは数百種類にも及び、全成分を計測することは非現実的です。このため、代表的な一部の成長因子(EGFやFGF、HGFなど。GFはGrowth Factor=成長因子を指す)を計測して、品質の目安としています。成長因子はサイズが大きい為に、イオン導入では真皮まで到達させることが出来ないですが、エレクトロポレーションやリポソーム化、エクソソーム含有などの工夫で肌の深層まで届く工夫がなされています。

解説してくれたのは

銀座アイグラッドクリニック 院長

乾 雅人 先生

東大医学部卒。外科専門医。自然美の追求に特化した美容皮膚科クリニックを経営。『幹細胞ソムリエⓇ』の商標を持つ。

Youtubeチャンネル:『医療・医学・医者の常識を揺さぶる』