コスメライターが教える!フェイシャルエステの『美白ケア』で気をつけたい表現!
『フェイシャルエステサロンで、美白ケアのメニューがあるけど、美白について言って良いことと悪いことの区別が付かない……。どのような訴求に気をつければ良いのかを知りたい』
このようにお悩みのエステティシャンも多いのではないでしょうか?
フェイシャルエステの施術の中でも、注目度の高い美白ケアの施術には、どのような訴求に注意しなくてはならないのでしょうか?本記事では、OK表現とNG表現を解説していきます。
美白ケアに関してどのような表現をしてよいのかが分からない方は、ぜひご覧ください。
フェイシャルエステで『肌が明るくなる』という訴求はできる?
『化粧品の効能効果56項目』の中に「美白」に関する項目はないため、化粧品の効果として「美白」や「シミが消える」、「肌が明るくなる」、「くすみがなくなる」といった訴求はできません。
ただ、クレンジングや洗顔で肌の汚れや古い角質が取り除かれることによって物理的に肌が明るくなることに関しては訴求できます。その場合は下記のように記載します。
『くすみ*が気にならなくなる』と注釈を入れて、文末に『*汚れや古い角質による』と記載をすればOKです。
また、肌の乾燥によってくすんでいる場合に、保湿ケアを使うことで肌が明るくなることに関しては訴求できます。注釈は下記の通りです。
『くすみ*が気にならなくなる』と注釈を入れて、文末に『*乾燥によるくすみ』と記載をすればOKです。
エステサロンは医療行為ではないため、「シミが消える」などの肌の色が変わるような訴求はできません。
また、ホームページや店頭のPOPでの記載に気を付けるだけでなく、接客中にお客様に説明する際にも、『乾燥によるくすみが気にならなくなる』など、表現に気を付けて伝えることが大切です。
まとめ
本記事では、フェイシャルエステでの美白ケアで気をつけたい表現について解説しました。OK表現とNG表現を下記でまとめているので、参考にしてみてくださいね。
【OK表現】
・透き通るような肌に
・日焼けによるシミ・そばかすを防ぐ
・汚れや古い角質が取り除かれることによって肌のくすみが気にならなくなる
・肌がうるおうことによって乾燥によるくすみが気にならなくなる
・ファンデーションいらずの美肌に
【NG表現】
・シミが消える
・美白になる
・肌が明るくなる
・くすみが取れる
汚れを落とすことによって肌が明るくなったり、肌にうるおいを与えることで、乾燥によるくすみが気にならなくなったりするという訴求はできます。ただ、薬剤や化粧品を塗布したことで肌が明るくなったり美白になるという訴求はできませんのでご注意ください。
次回は、フェイシャルエステでの『エイジングケア』の表現についてのポイントを解説します。エイジングケアの訴求について知りたいエステティシャンの方は、次回もぜひご覧ください。
過去の記事はこちらからチェック!
プロフィール
片平奈菜
日本化粧品検定協会コスメコンシェルジュ資格・コスメライター資格を持つ美容ライター。エステティシャンと美容部員の経験を活かして、20~40代向けの美容メディアでスキンケアやメイク関連の記事を執筆・監修している。