LINE公式アカウントならではの機能とは?【エステサロンがLINE公式アカウントで集客を成功させる方法を専門家に聞く 第3回】

 エステサロンにとってLINE公式アカウントの活用は、今後の業界で生き残っていくために必要な施策です。しかし、LINE公式アカウントを活用して効率的に集客していくためには、LINE公式アカウントで使える機能を理解しておく必要があります。アンケート機能や診断チャートなど、LINE公式アカウントの機能について伺います。

 エステサロンにとって、LINE公式アカウントでお客様の情報を蓄積していくことは大きな資産となります。

しかし、LINE公式アカウントを最大限活用するためには、LINE公式アカウントで利用できる機能を知っておく必要があります。

LINE公式アカウントでは、個人用のLINEにはない便利な機能が充実していますので、使いこなせばサロンの集客に大きく貢献してくれます。

今回は、LINE公式アカウントならではの機能や活用法について伺います。

第2回の記事はこちらから!

https://esthe.media/v/column/6339

【株式会社エイドクリエイツ】とは
ヘアサロンをはじめとした美容業界だけではなく、柔整鍼灸業界(にゅうせいはりきゅう)まで幅広くリクルーティングコンサル業務を行っています。
業種・業態に合わせた営業ツールも提供されており、LINE公式アカウントを活用した集客・採用も手がけられています。

株式会社ADECREATES

LINEマーケティング事業部

リーダー 松嵜勇介さん

LINE公式ならではの集客を改善するための方法や知られていない機能とは?

ー新規お客様向けのLINE公式アカウントの活用法を教えてください。

 活用事例集から紹介させて頂くと、LINEでプラン診断をタップしてお客様に適切なプランへ誘導する診断チャートがあります。

エステの場合、体型診断などをイエス・ノー診断で回答してもらい、「あなたへおすすめのメニューはこちら」といった診断結果から、プランの予約に流入させるものです。

ー多くのサロンは予約サイトとしてHOT PEPPER Beautyを利用していると思います。LINE公式アカウント内でも予約は可能なのでしょうか?

 LINEからの予約も可能と言えば可能ですが、予約はHOT PEPPER Beautyを利用した方が無難だと考えています。

美容室やエステサロンの予約方式は飲食店などと比べて複雑です。例えば、日時や時間で予約してもらっても、お客様の希望する施術ができるスタッフがスケジュールの都合がつかないなどの問題が発生してしまうリスクがあります。

ただし、1店舗のみで予約を管理しやすい美容室や整骨院などの場合、カレンダー予約の機能を使ってLINE公式アカウントで予約を管理するケースはあります。

 私たちの提供するMicoCloudにも、カレンダー機能はあるので、カレンダー機能を予約にお使いになっている店舗様もいらっしゃいます。

ただし、カレンダー機能とHOT PEPPER Beautyの予約状況がリンクしている訳ではありません。そのため、基本的にLINE公式アカウントのリッチメニューからHOT PEPPER Beautyに飛ばして、管理しておいた方が、ダブルブッキングや施術ができるスタッフの不在といったリスクを回避できるので安全です。

HOT PEPPER Beautyから予約をすると、クーポン等で目移りしてしまってお客様が別の店舗に流れてしまうリスクがあります。LINEのリッチメニューからHOT PEPPER Beautyの予約ページに直接リンクさせることで、自社だけの情報を見てもらえるので、お客様の離脱を防ぐことができます。

ーLINE公式のアンケート機能について教えてください。

 LINE公式アカウントのアンケート機能を活用して、お客様の特性の把握や分析をすることができます。

例えば、アンケート機能では「何に悩んでいるのか」「どういったものが欲しいのか」というアンケートをボタンで取れます。「うちのお客様はある商品にはニーズがないから」と思っていても、実際に分析をすると真逆の結果が出ることがありますね。

事例として、「うちのお客様はトリートメントをやらない」と言っていた店舗様が、トリートメントに関するアンケートを配信したらタップ率が高く、トリートメントの新しい商品の検討材料にしたというケースがあります。

 アンケート機能を活用すれば、お客様の要望や悩みを数値で知ることができます。それを元に分析できるのは、LINE公式アカウントの利点のひとつと考えています。

ーホームページに設置されているQRコードから新規のお客様が流入するケースはあるのでしょうか?

 LINE公式の機能は店舗のホームページに設置されたQRコードからの流入に対応していませんが、MicoCloudの機能を利用してもらって流入が増えた実績はあります。

MicoCloudでは、「イエス・ノー診断」の機能が利用できるので、例えば、「貴女の髪質診断」のようなコンテンツからQRコードを読み込んでもらい、LINE公式アカウントに流入するという形はあります。

 しかし、店舗のホームページまで詳しく見てくれるお客様は多くないため、ホームページからの流入を積極的に狙っていくよりも、店頭のPOPにQRコードを設置して、1度来店してくれたお客様をLINE公式アカウントに流入させる方がスムーズです。

まとめ

 LINE公式アカウント上で診断チャートやアンケート機能を利用することで、お客様をより細かくタグ付けして管理・分析することができます。

エステサロンでも、経験の長いスタッフほどお客様に対して固定概念を持ってしまいがちです。しかし、アンケート機能でお客様の声を直接分析することで、正確にお客様の特性を把握することが可能です。

 また、LINE公式アカウントのカレンダー機能を利用して予約を取ることもできますが、管理面でのリスクを軽減するためには、HOT PEPPER Beautyに一本化する方が安全です。

LINE公式アカウントで使える機能を知ったうえで、必要な機能・使わない機能を判断することが重要ですね。

 最終回となる次回では、LINE集客の成功事例とおすすめの施策をテーマにお伺いします。

第4回の記事はこちら!

https://esthe.media/v/column/6391