顧客反応の良く予約の絶えないページを作成するポイントとは?【プロに聞くエステサロン予約サイト集客 第2回】

インターネットの普及でサロン予約が電話からネット予約へと推移してきた近年。数々の予約サイトがある中で、集客に効果のある使い方がわからないというサロンオーナー様もいるのではないでしょうか。エステやネイル、美容院など美容系業界全般の集客・求人コンテンツの作成を主に行っている企業である株式会社トーコンの渡邊裕希さん、佐藤直さんにエステサロン業界の予約サイトの現状やサロンの集客を成功させるコツについてインタビューを実施しました。

▽第1回の記事はこちらから

https://esthe.media/v/column/6165

今回のテーマは「良いページをつくるポイント、予約につながるページ例」についてです。顧客反応の良く、予約の絶えないページを作成するには「更新頻度」「写真撮影のコツ」「キャッチコピーやクーポン」といった細かい工夫が競合との差別化につながります。

ここでは、美容院など美容系業界全般に関連する予約サイトにおける具体的な集客の成功ポイントを聞いています

【株式会社トーコン】とは
エステやネイル、ヘアサロンなど美容業界全般の集客・求人コンテンツの作成をメインで行なっています。創業時より行なってきた領域のため、豊富な商材・ノウハウを持っていることが強みです。HOT PEPPER BeautyやGoogle MEOでの集客サポート、新卒採用フェアの開催、中途採用の強化など、幅広くサロンをサポートしています。https://tokon.co.jp/

【この人に聞きました】

美容SPG キレイチーム リーダー渡邊裕希(わたなべゆき)さん

2サロン通いが趣味のサロンマニア。
エステ・ネイル・アイラッシュ・リラクゼーション集客専門で8年目、MVP4回/グランドスラム4回受賞。
美容関連のコト| サロン集客の考え方=#salondipity をInstagramで発信しています。
 Instagram @yukisalondipity

美容SPG キレイチーム佐藤直(さとうなお)さん

美容男子で基礎化粧品オタク。
エステ・ネイル・アイラッシュ・リラクゼーション集客専門で6年目、共感と確実な提案で集客向上。
グランドスラム2回受賞。
Instagram @nao_xyzoj

予約サイトで集客を成功させるために注意すべきポイントとは

ー予約サイトでは最新情報への更新が重要と聞きます。最適な更新頻度について教えてください。

佐藤:フラッシュマーケティングやクーポンサイトの場合、サロン側は「新しいスタッフにお客様をつけたい」「お客様の数を集めたい」といった目的があります。よって、ユーザー側は「価格」と「メニュー内容」を中心に見ています。
HOT PEPPR Beautyの場合は「価格」「メニュー内容」に加え「お店の最新の中身」を伝えることが大事です。「待つ集客」ではなく、ブログ更新や写真追加、口コミ返信などによってサロン様側から積極的にアピールしてユーザーを獲得していく必要がありますね。
ユーザーのニーズやサロン側の目的や状況にもよるものの、更新頻度は「最低でも月1回程度」で見直しをされるのがよいかと思います。なぜなら、分析ツールによる効果検証がしやすいからです。月1回の写真追加やメニューを見直すことでも、大きな変化が起こる場合があります。

渡邊:ホットペッパーでは、毎日のPV数を確認できます。PV数が安定するまでは、月1回ではなく毎日競合サロンとの差を見ながら、PV数が下がったら修正するといったやり方もあります。この方法によって、競合との差が少しづつ埋まってきますね。

ー競合とするサロンの基準は何にするべきでしょうか?

佐藤:同じエリア・同じプランのサロンが競合といえます。ホットペッパーであれば同じエリアにある競合の平均PV数をグラフで見ることも可能です。競合と比較しながら写真やメニューを変更するだけでも、大きな変化が起こる場合があります。これらの情報も参考にして、クライアントにはご提案しています。

ーどのような写真を掲載すればいいのかわからないと聞くこともあります。スマホなどで写真を撮る際のコツなどあれば教えてください。

渡邊:どんなに暗い店内でも「明るく撮ること」が大事です。撮影した後にスマホで明るさなどを調整するのも気軽にできるようになっていますよね。
マシンを使って施術をするようなサロンでは変わり映えがしないので差別化が難しいです。そこで、施術中や施術後などの「躍動感」が伝わるような写真を撮ると良いと思います。マシンによる施術後のマッサージの様子なども撮影するようにおすすめしていますね。
さらに「内観」「アメニティやお茶の有無」「携帯の充電可否」など、一見載せなくてもよいかなと思う詳細も実はユーザーは求めています。スタッフさんのお写真やカウンセリングの様子なども載せて欲しい内容です。

ーキャッチコピーやクーポンにおけるポイントがあれば教えてください。

佐藤:「どなたでもおすすめ」よりも「シニアおすすめ」といったように、ピンポイントにターゲットを絞るのが有効です。それを見たユーザーに「私のためなんだ!」と思ってもらえるような効果が期待できます。お客さんとお店を結びつけるようなキャッチコピーが必要ですね。

渡邊:キャッチコピーだけでなく、クーポンやメニュー、フォトギャラリーなども同じコンセプトに沿った内容で統一して発信することが重要ですね。集客できていないサロンは、この部分ができていないケースが多いと思います。すべてのお客様をターゲットとすると、返ってメッセージが届きにくくなります。

ースタッフの人となりがわかる情報を載せる際の例やポイントを教えてください。

佐藤:ホットペッパーの「スタッフページ」には、プロフィールを記載できます。分析ツールでは、スタッフページの閲覧数も確認可能です。
例えば、スタッフの写真を追加してプロフィールを充実させるだけでも、閲覧数が倍以上に増えたケースもあります。特に、エステサロンの場合は施術する「人」で選んでいるユーザーも多いです。予約の時点でスタッフの人柄が伝わっていると、お客様との信頼関係が築きやすくなるはずです。
集客できているエステサロンは「人」のアピールが上手い傾向にあります。プロフィールにスタッフ写真をスタッフページに載せていないサロンに対しては「もったいないですよ!」とご案内していますね。

まとめ

予約サイトで集客を成功させるには、「価格」や「メニュー内容」などの定期更新はもちろんのこと「お店の最新の中身」や「人となり」を伝えることが重要であることが分かりました。また、「待つ集客」ではなく、ブログ更新や写真追加、口コミ返信といった「動き」のある集客が予約につながるページづくりの第一歩であるといえます。
さらに、ページに利用する写真は躍動感や明るさを意識したり、ターゲットを絞ったキャッチコピーやクーポンを作成したりといった工夫が競合との差を生むことも理解できました。まずは、取り組める内容から実施し「良いページづくり」「予約につながるページづくり」に活かしてみましょう。

次回のテーマは「予約サイト運営におけるブログの活用方法」についてです。エステサロン集客のプロが考えるブログの「盛り込むべき内容」「販促効果」「集客への影響」などについて触れています。
また、昨今注目される「口コミ」についても、その活用方法や返信の効果、マイナスの口コミへの対処法なども聞いています。

👇第3回の記事はこちら👇

https://esthe.media/v/column/6229