日々美容に携わるエステティシャン。美に関する言葉は身の回りにあふれていると思います。
昔からある伝統的なものから、最新の医学に基づいた流行のワードまで……
『美の専門家』として常に新しく正しい知識をインプットしてお客様からの信頼を得たい皆様へ向けたエス通監修美容用語辞典をお届けします!
概要
プロテイン(たんぱく質)とグリカン(多糖)の複合体で、ヒアルロン酸やコラーゲン(非変性Ⅱ型コラーゲン)とともに細胞外マトリックス(細胞と細胞をつなぎ合わせる物質)を形成するのに必要な成分です。コアたんぱく質に多数の糖鎖が結合しており、糖鎖と糖鎖の間に水分を保持する働きがあります。
プロテオグリカンは非常に保水性に優れており、約60%が水分と言われる肌細胞に対して、プロテオグリカンが水分量を保つために大きな役割を果たしています。また軟骨や椎間板といった、軟部組織も約70%が水分と言われており、美しい姿勢やスタイルを保つことにも寄与します。
ただし、プロテオグリカンやコラーゲンはそれぞれ単体で、その機能を発揮することができず、複合体(プロテオグリカン・コラーゲン複合体)になることで、初めて保水タンクの役割ができるということが最新の研究で判明しています。
美容へのアプローチ
プロテオグリカンは研究が進められている中で、分子量が大きいため、皮膚からの吸収は難しく、経口摂取が望ましいことがわかっています。しかし、プロテオグリカンはサケの軟骨などに含まれていますが、食べ物で摂取するのは難しいとされています。また概要でも述べたコラーゲン(非変性Ⅱ型コラーゲン)と複合体になることで保水力を発揮します。コラーゲンは加齢とともに減少し、体内では生成されないため、プロテオグリカンのみでなくコラーゲンも同時に摂取することが望ましいです。
塗木洋平 様
東京都姿勢調整師会 姿勢調整師/姿勢科学士
大阪観光大学 姿勢科学ディプロマ卒。UCLA解剖学・機能学・生体力学実習 修了。姿勢専科KCSセンター高円寺 店長 最新の予防医学「姿勢科学」に基づき、美容関連企業や学校などで「姿勢と美容・健康の関係」について講演活動を行っている。