アゼライン酸【今更聞けない!?エス通美容用語辞典vol.18】

日々美容に携わるエステティシャン。美に関する言葉は身の回りにあふれていると思います。

昔からある伝統的なものから、最新の医学に基づいた流行のワードまで……

『美の専門家』として常に新しく正しい知識をインプットしてお客様からの信頼を得たい皆様へ向けたエス通監修美容用語辞典をお届けします!

概要

アゼライン酸は、小麦粉やライ麦などの穀類に含まれる飽和ジカルボン酸です。

日常的に食事などで口にしている天然物由来の酸です。「酸」であるため、外用により部分的な「熱感」「かゆみ」などのごく短時間の刺激症状が見られることがあります。

美容へのアプローチ

アゼライン酸の有効性は、国外では面皰から炎症性皮疹、集ぞく性ざ瘡にいたるまでの単独あるいは併用療法の第二選択薬として位置づけられています。

① 毛穴の詰まりを取り除き、ニキビを予防し進行を抑えます。

② 皮脂の分泌を抑えることで、ニキビを予防し悪化を防ぎます。

③ アクネ菌に対する抗菌作用を有し、赤ニキビを改善します。

④ 抗酸化作用を有し、活性酸素を抑え、炎症の悪化や皮脂の酸化を抑制し、ニキビの予防・悪化の防止の効果があります。

⑤ 美白作用

上記のような効果がありますが、日本では厚生労働省から医薬品として認められていません。いまのところ、アゼライン酸は化粧品の含有成分の一つという位置づけになっております。

解説してくれたのは

なかざわ腎泌尿器科クリニック
中出 愛莉 さん

なかざわ腎泌尿器科クリニック所属。

自由診療担当看護師、カウンセラー業務しています。