脱毛サロンでの表現の注意点とは?【コスメライターが教える!エステティシャンが知っておきたい薬機法・景品表示法の常識!】

 「エステサロンでの脱毛は、薬機法・景品表示法のどのような点に気をつけていけば良いのか分からない」、「永久脱毛や毛が生えなくなるなどの言葉は使って良いの?」

 このようにお悩みの方も多いのではないでしょうか?

 そこで本記事では、脱毛サロンで気を付けるべきポイントまとめをご紹介します。

脱毛には、エステと医療の2種類がある

 脱毛には、エステサロンで行なう美容脱毛とクリニックで行なう医療脱毛の2種類があります。

 クリニックで行なう医療脱毛は、医師が担当してくれるため、医療行為と見なされて永久脱毛ができるような出力が強い機械が使えます。

 一方で、エステサロンで行なう美容脱毛は、医師ではなくエステティシャンが行なうため、医療行為ではなく、永久脱毛や毛が生えなくなるといった表現は出来ません。

 このように、美容脱毛は、医療脱毛に比べて薬機法や景品表示法の表現が厳しくなっているのです。

美容脱毛と医療脱毛の具体的な違いとは?

 美容脱毛(エステサロンでの脱毛)は、雑貨の範囲のため、永久脱毛や毛が生えてこなくなるなどは謳えません。

 肌表面の毛を処理するという範囲内でしか表現できませんが、実は毛乳頭にまで光が届かなければ、表現できるとされています。

 毛乳頭とは、毛の発生や成長の根源となっていて、毛細血管が運んでくる栄養分を取り込んで、「毛母細胞」に送る大切な部分です。

 脱毛サロンでは、この毛乳頭の手前まで光を当てるので、必要以上に肌に負担をかけずにケアができます。

 医療脱毛では、毛乳頭を破壊することで毛が生えてこなくなるのです。美容脱毛と比べて痛みは強いですが、その分少ない回数で毛を減らすことが可能です。

痛みについての表現にも制限がある?

 医療脱毛と比べて痛みは少ないため、脱毛サロンでの施術は痛くないと表現してしまいがちですが、全く痛くないわけでないので、NGとなります。

 もし痛みが少ないと表現するなら、痛みには個人差があることを必ず説明しましょう。

脱毛サロンのOK・NG例

【OK表現】

・光脱毛

・ツルスベ肌に

・毛が目立たなくなる

【NG表現】

・永久脱毛

・レーザー脱毛

・毛が生えなくなる

・毛の量が減ってくる

まとめ

 本記事では、脱毛サロンの薬機法・景品表示法についての注意点まとめをご紹介しました。

 脱毛サロンでも、続けて通うことで毛が目立たなくなっていくのも事実です。実際には効果が出ているように見えても、どこまで謳って良いのか分からないという方も多いはず。ぜひ本記事を参考にして薬機法・景品表示法違反にならないように気を付けてくださいね。

 次回以降の記事では、SNSやホームページ、チラシなどで気をつけたいポイントについて解説していきます。ぜひ次回もご覧ください。

プロフィール

片平奈菜

日本化粧品検定協会コスメコンシェルジュ資格・コスメライター資格を持つ美容ライター。エステティシャンと美容部員の経験を活かして、20~40代向けの美容メディアでスキンケアやメイク関連の記事を執筆・監修している。