トラネキサム酸【今更聞けない!?エス通美容用語辞典vol.4】

 日々美容に携わるエステティシャン。美に関する言葉は身の回りにあふれていると思います。

 昔からある伝統的なものから、最新の医学に基づいた流行のワードまで……

 『美の専門家』として常に新しく正しい知識をインプットしてお客様からの信頼を得たい皆様へ向けたエス通監修美容用語辞典をお届けします!

概要

 医療現場では炎症やアレルギーを抑え、蕁麻疹の治療や止血目的で使用されています。2002年に厚生労働省よりシミ目的での処方が可能となり肝斑や美白目的での内服治療が行われています。

美容へのアプローチ

美容医療で行える治療

シミの原因となるメラニン色素を抑え、赤みや色素沈着を防ぐことで肝斑治療、美白効果を期待して治療しています。

エステで行える治療

エステでの処方は基本的に禁止されています。医薬部外品としての販売はドラックストアで認められています。

ワンポイントコメント

トラネキサム酸を使った治療として面白い治療があります。
動物病院での治療なのですが、チョコレートやキシリトールを誤って経口摂取した犬や猫に対する治療としてトラネキサム酸を静脈注射し嘔吐を誘発する薬として使っているそうです。トラネキサム酸の大量摂取は嘔吐を誘発するのかも知れません。

解説してくれたのは

LETICIA CLINIC 理事長

村井 高志 先生

1998年 国立筑波大学医学専門学群卒業。卒業後は小児外科にて勤務し、2001年に大手美容外科に入職。外科技術指導医や院長としてキャリアを積む。2015年にはLETICIA CLINIC(レティシアクリニック)を銀座にオープン。理事長としてお客様に寄り添った提案をしている。