菌活マスターへの道!菌と上手につきあって肌と体を最適化する(後編)
後編では、菌活の基礎から一歩進んで、自分の菌の状態を正確に知ることができる菌の検査や、菌活に有効な菌活アイテムの提案を学びます。検査結果を基に、お客様へのカウンセリングや提案時に説得力を身につけましょう。
菌活マスターへの道!菌と上手につきあって肌と体を最適化する(後編)
菌活をして菌と上手につきあっていくことで、健康的にキレイな肌や体をつくることに役立ちます。
前編では、専門家のお2人に菌活の基礎を教えてもらいました。菌活の考え方を学んだあとは、各々が持つ菌の状態をチェックしてみましょう。
信頼できる検査機関で細菌叢(さいきんそう)の状態を知ることができれば、カウンセリングや施術のご提案の説得力アップにつながります。
まずは菌の検査でなにが分かるのかを知るために、ご自身で検査してみてはいかがでしょうか。
菌の検査をすると何がわかるの?
近年では、検査キットなどで自分の体にある細菌の集団「細菌叢」の状態を調べることができます。
お客様の腸内フローラや肌フローラの状態を正確に知ることで、エステとしてのアドバイスの説得力も増しますね。
まずは、自分の菌を徹底解析してカウンセリングの基礎力をつくっていきましょう!
腸内フローラ
腸内フローラを検査することで、美容・健康に特化した分類でトリートメントの方向性をサポートすることができます。
腸内細菌を健康・美容に特化した分類で解析し、レポートで結果を届けてもらえるものが多くなっています。その際、それぞれの菌に対する美容アドバイスなどももらえるため、トリートメントやカウンセリングの材料としてぴったりです。
腸内細菌は常に移り変わるものです。より正確な解析結果を求めるのであれば、食生活や環境を同じ状態にしたうえでの検査が望ましいですね。
肌フローラ
肌フローラを検査することで、善玉菌や悪玉菌の解析でよりパーソナルな化粧品選びを実現できます。
ニキビや肌トラブルの原因となるアクネ菌や黄色ブドウ球菌など、細菌叢内での割合を解析し、正しいスキンケアの仕方や化粧品選びを提示してくれます。サロンでの物販に説得力をもたせるツールとしても有効ですね。
皮膚常在菌は気温などによる細菌叢の変化が大きいため、肌変化を計測するならば、季節ごとに解析するのがおすすめです。
アイテム選びのスキルを心得よ!
知識と一緒に店販でお客様の菌活をサポートしましょう。
菌活の土台をつくることができたら、適切な菌活アイテムをおすすめして腸内フローラ・肌フローラのバランスをサポートすることができます。
ここでは、菌活アイテム選びのポイントを解説します。
腸活
「酵素」の特長を最大限に生かしたサプリメント&ドリンクに注目しましょう。
腸内細菌の発酵に欠かせない「酵素」。熱や酸に弱い酵素を、いかにその役割を弱めずに摂取できるアイテムかどうかがポイントです。
また、酵素の強みを活かすために厳選して配合された乳酸菌などのさまざまな菌種にも注目が必要です。
育菌
美肌菌を“育てて増やす”育菌処方+αの成分も重要なポイントになります。
善玉菌の代表格であり、美肌菌ともいわれる表皮ブドウ球菌などを育ててふやすことに着目したスキンケア製品が有効です。
美肌菌のエサとなるような成分選びや、育菌以外にどのような美容成分が配合されているかもチェックしておきましょう。
整菌
育んだ菌を整える!菌バランスを外部から守る発想のアイテムです。
どれか一つの菌を育み、ツヤやニキビ予防にアプローチするのではなく、全方位からケアを行ない、菌バランスを整えることが整菌アイテムの目的です。
育んだ菌をしっかりと守るアイテムとしても、信頼できる製品を選びたいですね。
お客様の菌の状態を検査して最適な菌活アイテムをアドバイス!
菌は目に見えないものですが、信頼できる検査機関の検査キットを使えば、菌の状態を数値やレポートで知ることができます。
裏づけとなるデータをもとに、ひとりひとりに合わせたアドバイスが可能となりますので、お客様に信頼していただける提案を行う手助けになりますね。
菌の状態に合わせた菌活アイテムを店販で提供することで、サロンの売上につながるだけではなく、お客様のお悩み改善もサポートできます。
エス通で過去人気だった特集をピックアップした記事をご紹介しました。(2020年10月号掲載)アプリでは過去のエス通バックナンバーもご覧いただけます。ぜひあわせてチェックしてみてくださいね!
前編の記事はこちら!