多様な働き方をするエステティシャンに出会える「エス通プレミアムクラブ」。その特別編として、エステティシャンとしてのキャリアを経た後、新たな分野へチャレンジした人の話から“次の可能性”を見つけるヒントを探っていく。

第3回目の今回は、エステサロンコンサルティングをしている角石さんにお話を伺った。

「正しく学び」ベストを尽くす“決めつけ”こそが最大の敵

私にとってエステティシャンは心から楽しいと思える仕事ですし、常に成長し続けたい。過去20年以上、さまざまな形態のサロンで現場マネジメントを経験。そして、今も“サロン現役”でいるからこその実践的な接客アドバイスや店長育成、カウンセリング構築、顧客管理の形づくりをサロン様に合わせて行なっています。

私がサロン教育でお伝えしているのは、お客様のご要望・ご期待以上の変化や結果を短〜長期的に考えて行動すること。そのために「正しい学び」と「正しい努力」を惜しまず、そこに喜びを見つけてほしいです。

また、「たぶんこうだろう」という自己判断により、お客様が定着しない、売上が伸びづらいといった課題を抱えているサロンは多いように感じます。若手スタッフもお客様も、一定の期間で結果が出ないと「自分には合っていないかも……」と諦めてしまいがち。部下の教育に関しても、「この子はこういう子」と決めつけず、「適切な教育」をすることが大切です。

“探求心”と“広い視野”でプロとしての価値を高める

エステティシャンとして次のステップに進むためには、「行動力」とともに、「興味」と「視野」を広げることがとても大事です。フェイシャル施術を行なうのであれば、世間のコスメの流行や配合成分の特徴なども知っておくことで、お客様の立場に立った説得力のある提案をすることができます。美容・健康のみならず、お客様との会話を通じて社会の動きやニーズなどを察知し、自サロンの「強み」は何かを考え、お客様にとって最適なケアをするのが長く愛されるプロになる秘訣だと思います。

エステティシャンは、一時的な「キレイ」のためのお手入れのみならず、ライフスタイルを共有し、親友以上の関係で生涯お付き合いするような“かかりつけサロン”にもなれます。エステティシャンとして、お客様のために学ぶことは無限にあります。それらを追求することで、心身ともにもっと美しく、お客様の生活の一部になるようなエステティシャンになってほしいです。

夢を持つエステティシャンへMessage

自分も人も、諦めず行動してこそ成長する

自分で限界を決めず、自分にもお客様にも「どうしたらよくなるか」を建設的に考え、一つひとつていねいに取り組んでみてください。一緒にエステティシャンとしてスキルアップを楽しみましょう。

エス通本誌の特別企画「Esthetician File Next Stage‐私たちの選択‐」をご紹介しました。（2023年6月号掲載）アプリでは過去のエス通バックナンバーもご覧いただけます。ぜひあわせてチェックしてみてくださいね！