ちつケアを通して女性の生き方を学べるバイブル
エステティシャンの育成や指導などに尽力されているベテランオーナーが、自身が経営や人生の選択に迷った際に読み返すバイブルを教えてもらう「あの人のバイブル」。
今回は、エステサロンオーナーとしてはもちろん、美容専門学校副学園長や一般社団法人日本エステティック協会理事等、幅広くエステティック業界で活躍されている、 池田幸枝先生の人生のバイブルを教えていただきます。
お話を伺ったのは
エステティック専門総合卸商社マレア(株)代表取締役社長
池田幸枝 先生
学校法人ハリウッドワールド美容専門学校副学園長
一般社団法人日本エステティック協会理事、メンバーシップ委員会九州統括、
(株)EMCエステティック講師
(株)サイファ美容顧問等
教育を中心にサロンのバックアップをサポートしている。
咲杖尚伽 著『至福のちつケア(Clover出版)』
現在、エステティック業界で幅広く活躍されている池田先生。
池田先生がバイブルとして挙げられたのは、咲杖尚伽先生の著書『至福のちつケア』です。
ちつケアの重要性はもちろん、女性としての生き方も学べるというこの本。実は、池田先生のご友人による作品だそうです。
池田先生にバイブルについてのお話をうかがいます。
作品との出会い・バイブルとして挙げた理由を教えてください
この本を書かれた咲杖先生とは長いお付き合いです。エレガントなのに明るくチャーミング、自然体でナチュラルな彼女とは、仕事ではもちろん、プライベートまで親しくお付き合いしていただいています。
この本の発刊に至る前、先輩である彼女に訪れた身体の変化に苦しむ姿を見ていて、私も随分と心配し辛く感じていました。
女性の身体の変化を経験し、美容家として活躍する彼女が書いた本には、美容を職業にする人にとっても、お客様にとってもヒントになる内容が詰まっていると感じたので、今回紹介させていただきたいと思っています。
また、私は文中で彼女が使う「Will」という表現がとても好きでした。
彼女にとっての「Will」は、女性としてだけではなく職業人として「腹を決める」ことを意味しています。美容の仕事は時間も不規則で、仕事とプライベートを割り切る覚悟が求められることが多くあります。そんな中で自分自身の体を知り、大切にすることで、最高のパフォーマンスを発揮することができ、またプライベートも充実できる方法があることを知り、皆様にも伝えたくて、今回この本を選びました。
作品との出会いをきっかけにどのような変化があったか教えてください
最初は本のタイトルや彼女の普段の仕事から、ちつケアの紹介本だと思っていました。実際読み進めると、彼女自身の美容家としての生き方という部分がメインの内容で、とても嬉しくなりました。
女性はライフサイクルとして結婚や出産がある一方で、ライフワークとして仕事も大きな比重を占めています。しかし、月のサイクルや身体の変化により、仕事だけではなくプライベートまで体調の悪化で感情も惑わされてしまうこともあります。
この作品を通して、「女性性」を知ることで回避できることや豊かになれることがあると知り、「女性性」の大切さについて、多くの人に気付いて欲しいと思いました。
この作品との向き合い方は?
「ちつケア」ということに対しては、捉え方はさまざまあると思います。私も5年くらい前に咲杖先生のおかげで学ぶ機会に恵まれ、多くの本を読みました。初めは、「ちつケア」で肌や髪が綺麗になることが美容の範疇なのか?と、エステティシャンが伝える事なのか理解出来ず、悩みました。
ただ、女性特有の一つの臓器として捉えると、女性のライフサイクルやライフワークに関わる大切な事だということが理解出来るようになりました。
この本では、咲杖先生が自身の生き方とともに「ちつケア」の重要さを教えてくれています。自分らしく自分で描く人生のために、女性特有の臓器も含めて受け入れる事が大切なことを知り、自分を大切にすることを学び、また皆さんも自分自身を大切にして、エステティシャンとして活躍して欲しいと思います。
女性としての生き方を学べるバイブル
池田先生のバイブルは、ちつケアを通して女性としてどう生きていくのかを学べる咲杖尚伽先生の本でした。
● 池田先生からのメッセージ
エステティックは、人のために一所懸命になり、出会えたお客様の人生にまで関わり、一生のお付き合いになる特殊なお仕事です。
未曾有だにしないコロナを経験し、人との距離を考えます。私達のお仕事は、美しさを販売するだけではなく、自分の夢を叶えるために整える場を提供します。
エステティックはリラックスするだけではなく、リフレッシュする場所なのです。自分を整えて次に進んで行く場所、それがエステティックだと思います。
お客様は初め、肌や身体の悩みや不調の解決のためにエステティックサロンに足を運ばれます。
エステティックを受けるお客様は、自身を見つめ、変化する自分を感じます。
美しくなりたい心理の奥には、「幸せになりたい!」との思いがあるのです。
美しくなり自信を持ち、自分でも自分のことを好きになることができる、外見に満たされて内面も成長し、多くの人に信頼され、自身のコミュニティを大切に育てて生きたいと望まれています。
まずは、自分の可能性や自分自身を、自分が信じてあげなければいけません。
美しくになる事で自分に自信を持つことが、お客様が望まれている「美しくなること」なのです。
もちろん、お客様の希望のお肌や身体を作れるよう努める事はプロとして当たり前で大切なことです。
ダイバーシティの時代ですが、同じ女性として出会えたお客様に美容を通じ人生のパートナーとして、私達は深く寄り添い近くにいる存在で有りたいと思います。
その為にも、私達エステティシャンが健康で美しく自然体で生きていけるよう、美しく活きる私達でありたいと切に願います。
今は、女性も健康でイキイキと活きることのできる時代になっています。
私達自身もお客様も、外面も内面も美しくなれるエステティック業界。
皆さんと盛り上げていきたいと思います。
どうぞ、よろしくお願いします。
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