Esthetician File Next Stage -私たちの選択‐【第一回 株式会社EKrie髙藤さん編】

多様な働き方をするエステティシャンの記事が読める「エス通プレミアムクラブ」。その特別編として、エステティシャンとしてのキャリアを経た後、新たな分野へチャレンジした方の話から“次の可能性”を見つけるヒントを探っていく。

第1回目となる今回は、株式会社EKrieの髙藤さんにお話しを伺った。

お話を伺ったのは

株式会社EKrie
代表取締役 髙藤 紗希さん

美容専門学校の講師、エステサロン勤務を経て、「Lithap」をオープン。化粧品の開発や「Beauty Craft METHOD」などの独自技術を考案するなど、活躍の場を広げている。

大切にすべきものを見失わず諦めない姿勢で理想をつかむ

エステティシャンとして働き始めてから今まで、変わらず大切にしているのは“お客様を第一に考えること”。もともと私は、自分が納得している製品でないと自信を持って勧められないタイプ。お客様との会話のなかでオリジナル化粧品づくりを考え始めるのは自然なことで、「私のつくる化粧品を望む人がいる」と思うといてもたってもいられず、すぐに行動を開始しました。

実現までに一番苦労した点は、理想を実現できる環境にたどり着くことです。最初に連絡した企業の担当者はていねいに対応してくれたものの、自分の希望と企業のできることにギャップがあって開発が思うように進まず……。少しでも妥協してしまったら真摯な気持ちでお客様に向き合えなくなると感じ、こだわりを詰め込んだ化粧品をつくってくれる企業を探し続ける日々でしたが、ついに素晴らしい研究者とご縁があって『Lithap 化粧品』を生み出すことができました。

常に“お客様ファースト”で自分も製品も進化させていく

3製品から始まった同シリーズは今では14製品を展開しており、今年はリブランディングを予定。力を入れて売り出していく時期のため、自分がもっと前に出て経営者として動く必要があります。私はどちらかというと研究肌で、宣伝するのは苦手なのですが、スタッフやお客様のために「自分ががんばらなければいけない」と思うと、どんなことでも努力できるのです。

リブランディングも、お客様によりよいものを提供するためのこと。納得した化粧品を発表しているとはいえ、ずっと同じままでは飽きられてしまいます。お客様を魅了し続けられるように、製品自体はもちろん、営業資料なども“伝わりやすさ”を重視したものを作成し、導入サロンの売上にさらに貢献できる化粧品にしていきたいです。“お客様のため”という芯をぶらさずに、絶えず進化を続けていきます。

夢を持つエステティシャンへMessage

一貫性を大切に、準備万端で出発を

将来を見据え、やりたいことを明確にしてから開業や製品開発に取り掛かってほしいです。不十分な知識・技術で始めてもお客様のためになりません。しっかりと準備をしてから行動を。弊社は開業支援もしているので、悩むことがあればご相談ください。

エス通本誌の特別企画「Esthetician File Next Stage‐私たちの選択‐」をご紹介しました。(2023年4月号掲載)アプリでは過去のエス通バックナンバーもご覧いただけます。ぜひあわせてチェックしてみてくださいね!