エステティシャンの育成や指導などに尽力されているベテランオーナーが、自身が経営や人生の選択に迷った際に読み返すバイブルを教えてもらう「あの人のバイブル」。

今回は、「サロンジュファミ」のオーナーとして活躍されている、福島寿美代先生の人生のバイブルを教えていただきます。

お話をうかがったのは

渡辺　和子著『置かれた場所で咲きなさい（幻冬舎文庫）』

現在、長崎県でエステサロンオーナーとして活躍されている福島先生。

福島先生がバイブルとして挙げられたのは、渡辺　和子先生の著書『置かれた場所で咲きなさい』です。

母親とは、女性とは、という部分で共感する部分が大きかったというこの本。シスターの著書ではありますが、宗教的なものというよりも心のあり方・幸せという概念を紐解いた作品だそうです。

福島先生にバイブルについてのお話をうかがいます。

作品との出会いを教えてください

娘がキリスト教系の学校へ進学したときに、シスターよりご紹介いただいて家に持って帰ってきたのが出会いでした。娘は独特な個性を持った子で、当時学校でうまく馴染めていませんでした。

そのときにすごくいい先生に巡り合えて、その先生が「あなたの心を落ち着けるために読みなさい」と言って渡してくれたのがこの本でした。

ある日喧嘩したときに、娘が「すごくいい本があるから一緒に読もう」と言ってくれたのです。それがこの本を読むきっかけになりました。

作品と出会った時の自分はどのような状態でしたか？

まず仕事に関しては、実は私、エステティシャンの資格を取ってから、まだ10年も経っていません。当時はまだ資格も持っていなくて、サロン自体のブランディングも進んでいませんでした。

そのため、お客さんに足を運んでいただくことが難しく、資格を取りに行き始めたばかりの頃でした。

周りを見ると、他のサロンはうまくいっていて、「なんで私のサロンはうまくいかないんだろう、なんて私はダメなんだろう」と思っていました。ただ、何がダメなのかは分からず、他人の幸せをうらやんでばかりいて、周りの人のせいにすることが多かったです。。

今振り返ると、すべてにおいて負の連鎖ができていて、うまくいっていなかった時期だと思います。

作品との出会いをきっかけにどのような変化があったか教えてください

これは、私のサロンのコンセプト「年齢を言い訳にいたしません❣️🌸年齢を問わないような花🌸のように❣️✨✨華のある毎日でありたい✨✨」にもつながってきます。人それぞれの幸せはありますが、幸せのアンテナを自ら張っていなければ、幸せを感じることさえもできません。

花は咲いていないときには、地面に深くふかく根を張ります。そうすれば、養分をしっかり吸い上げて、花を咲かすときに大きく咲けます。

この箇所にすごく共感しました、人間も小さな幸せを見つけられなければ、大きな幸せも感じられないと思います。この本に出会ってから、自分から小さな幸せを見つけに行こうと思えるようになりました。

この作品をバイブルとして挙げた理由は？

今回エステプロラボさん主催の「ダイエットフォトコンテスト 2022」でグランプリを受賞しました。そのときに、ようやくこれで良かったんだなと思えました。

一言みなさんにお伝えできる機会があったので、次のようにお伝えしました。「やはり女性は社会であっても家庭であっても、咲き誇る花であってほしい。華やかに咲けないときは、地面に根を張っておくのもいいんだよ。うちで言えば腸内美容を手がけるサロンなので、人で言えば根っこのところは腸、根っこは原点になるところ。」

この本は私にとって、内面を磨くという部分で未だにバイブルになっている本です。

幸せとは何かを学べるバイブル

福島先生のバイブルは、自分が今いる場所で幸せを見つけることの素晴らしさを学べる渡辺　和子先生の本でした。

●福島先生からのメッセージ

私がこの本を読んで思ったことは、どんな境遇も自分で選択することはできませんが、そこからの生き方は自分で選ぶことができます。

そのため、今を精いっぱい生きればいいと思います。家庭に事情があってお子さんを預けている方たちとお話させていただく機会があるのですが、今を精いっぱい生きて、幸せを感じられる心を持っておいてほしいと話しています。何も考えずに過ごすよりは、幸せとは何だろうと考えながら笑顔で過ごしてほしいと思うのです。

特に今はSNSなどで、他人の意見や考えに振り回されやすい時代だと思います。そんな中でも、日頃から自分の幸せにアンテナを張っていると、年を重ねたときにより自分を大切にできるようになります。

自分自身を大切に思うことは非常に重要です。そのため、「まずは自分を大事にしてほしい」ということを、これからも伝えていきたいと思います。

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