エステティシャンの育成や指導などに尽力されているベテランオーナーが、自身が経営や人生の選択に迷った際に読み返すバイブルを教えてもらう「あの人のバイブル」。

今回は、一般社団法人よもぎ温熱セラピー協会 代表理事として活躍されている、谷真由美先生の人生のバイブルを教えていただきます。

お話をうかがったのは

安保徹著『「薬をやめる」と病気は治る（マキノ出版）』

自身がアトピーだった経験から、お客様に寄り添った接客でエステティシャンとして活躍されている谷先生。

谷先生がバイブルとして挙げられたのは、体を内側から良くするための知識が詰まっている安保徹先生の著書『「薬をやめる」と病気は治る』です。

自身のアトピーの治療にも役立ったというこの本。「薬を使えば病気は治る」という常識を覆す一冊です。

谷先生とバイブルについてのお話をうかがいます。

作品との出会いを教えて下さい

20歳のときにアトピーになり、薬を使って治療していました。しかし、薬を使ってもアトピーが治らなかったため、薬はあくまで対処療法でしかなく、薬を使っても完治はしないのかなと思っていました。

そこで自分で治す方法をいろいろ勉強していたのが、エステティシャンになるきっかけにもなっています。実際にお客さんの中にも、薬を使っても治らないという人は沢山います。

そして勉強の中で薬についての本を探していたとき、この本に出会いました。実際に体を治すためには、生活習慣や食べるものを見直す必要があるのだと学びました。

作品と出会った時の自分はどのような状態でしたか？

当時の私はアトピーを発症していて、化粧も満足にできませんでした。やはり女性として化粧ができないのは、とても悲しい気持ちだったのを覚えています。

ステロイドなどの薬を使って治療はしていたのですが、なかなか良くならず、なぜ薬を使っているのに良くならないのだろうと疑問に思っていました。

そこで自分の体を治したいと思うようになり、薬についての本を探し始めたところ、この本に出会いました。

作品との出会いをきっかけにどんな変化があったか教えて下さい

お客様へのアドバイス・カウンセリングが変わりました。今までは「化粧品買いませんか？」や「サロンに通いましょう」など、化粧品ベースでの説明が多かったです。

しかし、この本に出会った後は自律神経の話や薬のメカニズムの話など、完治を目標にしたお話ができるようになりました。

この本をバイブルとして挙げた理由は？

エステティシャンの勉強や資格試験の中には、免疫やホルモンの内容が入っています。しかし、この本ではもう少し深い免疫のシステムを学ぶことができます。

私自身、この本を読んでから免疫により興味を持ち、セミナーなどで勉強するようになりました。お客様にアドバイスするにあたって、人間が持つ自然治癒力などの最低限の知識は必要です。この本では、押さえておくべき最低限の内容が学べます。

エステティシャンの方には、ぜひ読んでいただきたい本です。

深い免疫のシステムを学べるバイブル

谷先生のバイブルは、病気の完治を目的にした知識が学べる安保徹先生の本でした。

●谷先生からのメッセージ

私たちエステティシャンというのは、病気の前の段階である「未病」の段階で、お客様にアドバイスをする立場だと思っています。

生理痛や更年期など、女性の悩みは多く、私たちエステティシャンからのアドバイスは非常に重要です。もちろん病気を発症してからもできることはありますが、病気を発症する前にアドバイスをすることができれば、お客様も喜んでいただけるのではないかなと思います。

普段から「こういうところに気を付けておくといいですよ」ということを、お客様に伝えていただきたいです。