エステティシャンが自分らしく輝ける未来を描いて挑戦を続ける【株式会社スリムビューティハウス 取締役 金田 有加氏】エステティックへ真摯に向き合うサロン経営者12人が語る 美容業界の目指すべき未来とは

終わらないコロナ禍に、激化する競争、今の時代にエステサロンが生き抜くことの難しさを痛感している人も多いのでは。
そんななか第一線で成果を上げ、サロンオーナーの皆様にとって“お手本的存在”といえる経営者が目指す“未来”についての話から、これからの美容業界の、サロンの、あるべき姿を探る。

エス通オンラインでは、8名へのインタビューを特別に掲載!

今回は、株式会社スリムビューティハウス 取締役の金田 有加氏へのインタビューをご紹介します。

株式会社スリムビューティハウス

取締役

金田 有加氏

上智大学卒業。上海復旦大学への留学経験を活かしつつ、これまでに国際化粧品展やスポルテック、ミス日本勉強会での講演に多数登壇するなど日本の美容業界をけん引する、若き美容家。スリムビューティハウスアカデミー学校長を兼任。

Forbes2年連続受賞 やりがいをもって働ける場に

 弊社は昨年より、2年連続Forbes JAPAN WOMAN AWARDを受賞しました。私どもは創業より、“企業にとって最も大切なのはスタッフ”という信念のもと運営を続け、そのために、全スタッフがやりがいを持って働ける環境の整備をいち早く進めて来ました。どんなライフステージにあっても働けるよう多様な雇用形態を認め、そのうえで意欲があるスタッフには昇進の機会が与えられます。その結果、弊社の幹部の2割は“ママスタッフ”。特別な活動をしたのではなく、常日頃の活動が、賞に結びついたことを、うれしく思っています。

 よく社外の方から、「スリムビューティハウスはスタッフの教育レベルが高い!」とお褒めの言葉をいただきます。教育はもちろんしっかり行なっていますが、実はスタッフの仲がとてもよいことも知っていただきたいです。コロナ禍前に、幹部スタッフとハワイ研修に行きました。いつもと違う環境で一緒に過ごすなかで、幹部のエネルギーの高さやチームワークのよさに私自身がとても感銘を受けました。サプライズで、代表への決意表明ビデオが自主的に作られていて、「一体いつ寝ているんだろう?」と思うくらい楽しい時間を過ごしていました。

 私は、ありがとうという感謝の気持ちを、いろいろなかたちでスタッフに伝えていくことが重要だと考えています。幹部は責任も重く、孤独になりがちですが、いつでも相談しあえる関係性でいたいと思います。幹部がやりがいをもって明るく仕事している様子を見て、部下たちが、幹部を目指したいと思ってもらえるような、環境づくりを進めていきます。

 また、海外に拠点を作ることで、スタッフにキャリアアップのための経験と機会を提供したいと考えています。海外で活躍したいという学生の方は、ぜひスリムビューティハウスに入社いただきたいです。

テレビドラマ制作へ特別協力 スタッフの喜ぶ顔がうれしい

 現在のエステサロンの利用率は女性人口の約2割といわれるほど、美容業界はまだまだ大きな伸びしろがあります。そのためサロンに来たことがない方に、エステティックをもっと身近に感じていただくための取り組みにも力を入れています。二つ紹介します。一つ目は「ABCマート」とコラボレーションしたライセンス事業。エステティシャンも企画段階から参加し、履くだけできれいを目指せる『スリムスニーカー』をリリースしました。“エステサロンクオリティ”の製品を手に取ってもらうことで、サロンに興味を持つきっかけになればと思っています。

 二つ目は、テレビドラマ制作の特別協力です。ドラマをきっかけに、サロンやエステティシャンの魅力を伝えて、業界を盛り上げていきたいと、協力を決めました。特に、地方店のスタッフからは、「自分の会社がテレビに出て、家族や友人に知ってもらえてうれしい!」というメッセージが届いております。他業界とのコラボレーションを通じて、エステティックの普及、そして働くスタッフに誇りをもってもらいたいと願っています。

ウェルネスと美の融合こそ エステティックの可能性

 コロナ禍は多くの人に、「本当の幸せとは何か?」と考えるきっかけを与えました。その結果、人々のウェルネスに対する意識が大きく高まりました。私たちの考える幸せとは、やはり健康であることです。弊社は施術が心身に及ぼす影響を科学的に検証し、それを毎年学会発表しています。研究を通じて、エステティックは自律神経や腸内環境にも、よい結果をもたらすことがわかっています。

 最近は、社会的に責任のある立場にいる方が、自身の体調管理を目的にサロンに通うケースも増えています。女性にはさまざまな役割や責任が期待されています。一生懸命な女性は、ついつい無理をして、自分自身のケアを後回しにしがちです。そんなときは、サロンで自分にご褒美をあげてほしいのです。

 弊社が掲げるミッションは「健康美の追求」。お客様に健康美を提供するためには、スタッフ自身も健康であることが大切です。弊社は健康企業宣言の「銀の認定」を取得し、2021年から健康診断の受診率100%達成を目指しています。

 スリムビューティハウスという社名には、がんばる女性が、心からくつろげて、本来の自分自身に戻れる「家」のような存在になりたいという想いが込められています。弊社が関わるすべての女性の健康と幸せをサポートするべく、これからも尽力してまいります。

スリムビューティハウス
1980年の創業以来、“健康美”を追求する東洋医学をベースとした「オリエンタルエステ」を提唱。約50万人が体験した「骨盤ダイエット」は、骨盤を整えることでめぐりを整え、太りにくい体づくりを目指している。
https://slim.co.jp/

エス通本誌の注目企画「エステティックへ真摯に向き合うサロン経営者12人が語る 美容業界の目指すべき未来とは」をご紹介しました。(2023年1月号掲載)

エス通本誌ではより多くのサロン経営者のインタビューをご覧いただけます。ぜひあわせてチェックしてみてくださいね!