女性のロールモデルになるべく、多くの仕事をこなすエステティシャンの毎日ルーティン! 【エステティシャンの毎日ルーティン vol.5】

 「エステティシャンの毎日ルーティン」ではエステティシャンとしてのロールモデルを見つけ、今後の方向性を考えるきっかけとなるような、さまざまなエステティシャンの働き方と経験を紹介していきます!

「エステティシャンの毎日ルーティン」について教えてください

 第5回目は、経営者としても活躍されている加藤さんにお話をうかがいました。

お話をうかがったサロンオーナーをご紹介!

加藤 絢乃 さん
・サロン名 I’M RAY (アイムレイ)
・エステティシャン歴 エステオーナー2年目(トレーナー8年以上)
・営業時間(勤務時間)10:00~21:00
・得意な施術やおすすめメニュー
 パーソナルビューティープラン(様々な施術を組み合わせてお客様の理想を叶えていきます。筋膜リリース、ストレッチ、リンパドレナージュ、幹細胞、ラジオ波、美肌脱毛など。)

エステティシャンとして働く前は大手不動産会社総合職で1年半、その後個人事業主となりパーソナルトレーナーとして7年働いていた加藤さん。現在は美容×健康のスペシャリストとして活動しながら、経営者としても活躍されています。

不動産会社では社会人の基礎を徹底的に教わった加藤さん。パーソナルトレーナー時代は日常生活や運動を安心安全にでき、意味のない身体作りがモットーだったそう。自らの手でお客様の身体をほぐし、共に鍛え、作り上げてきました。7年もの間、リピート9割以上、新規受付ストップの理由は、隠された加藤さんのメソッドにあるのかもしれません。限られたセッション時間の中で、日々の体のケアの大事さに改めて気付き、お客様が美しい身体を手に入れていく姿を見ていくうちに、美容としての道を開拓し、トータルビューティーサロンを立ち上げることを決意しました。

Q 加藤さんのタイムスケジュールを教えてください!

多忙な毎日を過ごしている加藤さんですが、1日の代表的なタイムスケジュールを教えてくれました!

8:30ミーティング スタッフスケジュール管理
9:00顧客様フォロー連絡 取引先フォロー連絡
11:00提携先・取引先打合せ サロンスタッフミーティング・研修事務仕事
12:30スタッフ研修、MTG
21:30帰宅 愛犬・愛猫との時間
23:001日の振り返り 翌日の準備
24:00自由時間 入浴は大好きなAbemaTVを観る 就寝

入浴中が唯一の自分の時間で、一旦仕事を忘れてインターネットTVを見るのが癒しの時間なんだとか。この入浴時間だけは必ず確保するようにしており、自宅にいる犬と猫も癒してくれるため、頑張れているそうです!

Q 経営に興味を持ったタイミングはいつですか?

「親が会社員ではなかったので、そもそも会社で働くという考えがなかったのだと思います。自分の価値は自分で決める、という強い思いがあります。評価をいただかなければ0(ゼロ)です。努力して、成果を出すことで、報酬をいただくことができます。そんな状況に身を置くことで自分自身を奮い立たせているんだと思います。ただ、自分一人で仕事をすると、時間や報酬の上限があります。また、やりたいことの実現には一人の力では到底難しいです。自分の考えに賛同してくれる人がいて、少しでも多くの人に理想のサービスを届けるために、自分で会社を経営し、仲間皆で創り上げていこうと思いました。」

Q 経営者としての基盤はどこで身に着けましたか?

「多くの会社の社長さんと話す機会を作らせていただき、沢山のことを学ばせていただきました。その中で、経営をするには動きをそばで見た方がいいと言ってくれた方がいて、実は今、その会社の秘書もしていて、経営者の動きをそばで見ています。そこで培っている部分は大きいですね。」

Q 今、実際にどんな事業を展開されているんですか?

「主にやっているのは、下記のような事業です。」

  • トータルビューティーサロン(銀座)・出張エステ(関東圏)
  • 美容×健康商品開発・販売
  • フリーランスの方のサポート(レンタルサロン・スクール)
  • 企業様や地方自治体への公園・研修
  • 施術や機材の代理店
  • プロアスリートチームのサポート

多岐にわたって事業を展開する加藤さん。自分がやりたい事業やスポーツチームのサポートなどに加え、独立支援等を通じて次世代のエステティシャンも応援しています。

Q 仕事をするうえで大切にしている価値観や想いはありますか?

「【学ぶことを辞めたら教えることも辞めなければいけない】という言葉を、大切にしています。どうしても経営となると社員の管理などに目がいきがちで、自分の成長を疎かにしてしまう瞬間があると思います。その場合、大体社員はついてきていないことが多くて。ですので、一番努力している姿を社員に常に見せるように心がけています。他にも、何か教えたり伝えたりするときに伝わっていないことがあった時には、まず相手の話を聞いてから判断します。厳しく伝えることも、もちろんあります。ただ、どんなことであっても、自分の中では一度ベクトルを自分に向けるようにしています。なぜ伝わらないの?なぜできないの?ではなく、自分がもっとこうしていけば、良くなる。その結果として、スタッフの成長につながり、お客様に喜んでいただける組織作りにつながると思っています。」

Q 個人事業主としての期間が長いようですが、チーム作りで苦労はありましたか?

「実は私、チーム作りは好きなんです。小学生時代のバスケットボールの監督や大学生時代の部活の先輩が偉大な人で、素晴らしいチーム作りを教えてもらいました。現在お世話になっている秘書の経験も役立っています。日本一を取りに行く中で、監督や先輩、仲間の思いを背負ってプレイをしたり、試合に出られない悔しさも経験しました。色々な立場の人の気持ちは一通り経験させていただき、そんな時も監督や先輩は、チームにいる一人一人には役割があって、誰一人かけてはならないのだと伝えてくださり、チームを成長させてくれました。日本一も見させてもらいました。私はそんな会社を作りたく、今がその時ですね。苦労とは思ったことはありません。」

Q 今後の展望を教えてください!

「女性としてのロールモデルになりたいです。安心して女性としてのライフスタイルを歩むために、出来るだけ早い時に、さまざまな準備に取り組むべきだと思います。より早い段階で気を付けるように自分の姿を通して、影響力のある女性になりたいですね。エステティシャンを極め、手に職を持っていることはとても強い武器です。また、美容に関わりながらも、違う働き方や収入の生み出し方もあることを知ってもらいたいと感じています。私の人生を通して、女性としてのロールモデルを作り続けていきたいと思います。」

まとめ

 今回は、経営者として活躍されている加藤さんにお話をうかがいました。自らのやりたいことに加え、これからエステティシャンとして頑張りたい人の応援や女性としてのロールモデルを作りたいなど、熱い想いを持ってお話しされているのが印象的でした。

一人のエステティシャン、エステサロンオーナーとして、ぜひ自分に合ったライフプランを見つける参考にしていただきたいです。

次回は脱毛サロンNeo THE BEAUTY BOUTIQUE 大仲 あゆみ さんに「毎日ルーティン」をお聞きします。

お楽しみに!