同年代の方のアイコン的存在になりたい!年齢に合わせた美容の楽しみ方を発信するエステティシャンの毎日ルーティン【エステティシャンの毎日ルーティン vol.3】

 新企画「エステティシャンの毎日ルーティン」は、エステティシャンになりたての方やエステティシャンとしての今後の方向性に迷いがある方に向けて、ロールモデルを見つけるきっかけとして様々な方の毎日ルーティンとご経験をご紹介する企画です。

 第3回では、年齢に合わせた美容の楽しみ方や向き合い方について、SNSで積極的に発信しているもとがやさんにお話をうかがいました!

今回お話をうかがったサロンオーナーをご紹介

もとがや 真理子(まりこ)様

・サロン名:マティエ・マリー

・エステティシャン歴:約10年

・勤務時間:12:00~21:00

・得意な施術:エイジングケアフェイシャル、メタジェクトフェイシャル

 シェアサロンでフェイシャルエステの施術を行なっているもとがやさん。元々はヘアメイクの仕事を希望していたため、高校卒業後に美容学校へ進学。卒業後は美容院に就職しますが離職。その後は販売やパソコンの仕事に従事しましたが、震災により会社を辞めることになり、一度離れた美容業界へ復帰することを決めたと言います。50歳を目前にして職業訓練校に通い、エステティシャンとしての道を歩み出すことになりました。

 そんなもとがやさんの、お客様がいるときの代表的なタイムスケジュールは次の通りです!

6:30起床 お弁当を作る お風呂に入る
9:00サロンに向かう
10:00サロンに到着 ベッドメイクをする
12:00施術開始 ※100分コースがメインで、1日に2人程度
21:00帰宅
22:00ペットにご飯を用意し、仕事のメールを返信する
23:00夕飯の支度をする
0:00就寝

さらに追加で、こんな質問もしてみました!

Q.一日の過ごし方で、心がけていることはなんでしょうか?

「時間の使い方を心がけています。例えば、これがなかなか難しいのですが、1日の終わりが仕事にならないよう気を付けています。勤めている時は時間が不規則で、拘束時間も長く感じることもありました。ですが今は自分のペースで働けるので、気持ちの面での拘束がなくなり楽になりました。仕事を20時までに終わらせようとしていたのに22時まで仕事をしてしまうこともありますが、自分で進んでやっていることなので、それほど苦にはなっていません。」

Q.今まさに「大変だなぁ……」と感じていることを教えてください!

「コロナ禍になり、エステに通ってくださる方が減ってしまったのが悩みの種です。電車に乗りたくない方もいらっしゃいますし、家族に万が一のことがあったら困ると考える方もいらっしゃいます。また、出歩くことで自分自身がコロナに罹患してしまうリスクもありますし、医療関係者の方は職場から不要不急の外出を禁止されていた時期もありましたよね。コロナ禍が約2年も続き、エステに行く必要性を感じなくなってしまったお客様も多いのではないかと思います。逆に、エステに行きたいけれど以前のようには気軽に外出できなくなったことで、エステティシャンもお客様も、長引くコロナ禍によるダメージを受けています。お客様との関わりが薄くなってしまったことを、とてもさみしく感じています。」

Q.コロナ禍によるピンチをどのように乗り越えようとしていますか。

「お客様に無理強いするのではなく、徐々にエステに気持ちが向くように知識を発信するのが良いのではないかと考えています。それにはやはり美容の良さや楽しさなど、お客様にとってメリットとなる部分を伝えていくことが肝心だと思います。エステや化粧品は、食べ物のように無ければ生きていけないものではありませんが、それでもエステや化粧品に助けられる瞬間もあると思います。また、取り扱っている製品の良さを伝えるだけでなく、自分も売りにしていきたいですね。同年代の方のアイコン的存在としてロールモデルになれるよう日々精進しているところです。年代が上がっていき年金生活になると、美容にかける金額を削る方も増えます。しかし、綺麗になりたい、美しくありたいという気持ちはどの年代の方も変わらず持っているものです。現在、色々試行錯誤でプランを考えていますが、その年代に合わせた美容の楽しみ方を提案していきたいです。」

Q.同じエステティシャンとして働く方へのアドバイスをお願いします!

「できることならいろいろなエステを体験してみた方が良いですし、しっかり勉強をして知識を得ておくことをおすすめします。フェイシャルを専門にするのだとしても、ボディの施術知識が役立つこともあります。エステティシャンは鍼灸師など国家資格を保持されている方と比較すると、身体に関しての知識が浅いように感じます。知識が少ないことを自覚し、どう対処するべきかを考えながらお客様と向き合うことが大切です。このように思うところはたくさんありますが、最終的には自分が本当におすすめしたいと思える化粧品や技術を選ぶのが良いと思います。例えば私の場合、優しいタッチの施術が好きなので、それを極めることにしました。他にも、他にも、サロンで取り扱っている商品は、私が心からお勧めする「ラヴィーサ®シリーズ」です。出会った時には発売されてから日も浅かったので、「知る人ぞ知る」という感じで、正直導入するか迷っていました。でも実際に数ヶ月使ってみて、これなら「もし売れ残ったとしても、全部自分で使うくらい好き!」と、実感できたので導入しました。今ではサロンになくてはならない商品です。皆様も、好きなことに対する情熱を大切にしてください。売れるかどうかという点を基準にすると、当てが外れてしまったときのダメージは大きくなりやすいのです。

そして、エステティシャンを目指すならできるだけ早く始めることをおすすめします。エステティシャンになるための勉強は何歳からでも始められますが、体力的なことを考えるとあまりに遅くなりすぎると大変かもしれません。私は50歳くらいでエステティシャンを目指しましたが、体力面では苦労しました。また、怪しいコンサルやスクールは、十分調べましょう。自分で調べたり勉強しないと、情報弱者になります。情報収集は必須です。」

Q.今後の展望を教えてください!

「60歳まではこのままエステティシャンとして働きながら、化粧品の物販にも力を入れていきたいと思っています。いずれお客様から『もとがやさんがすすめる商品なら買いたい』と言ってもらえる接客がしたいですね。今現在、化粧品を買いにくるついでにおしゃべりを楽しんでいくお客様もいらっしゃいます。私のサロンが誰かのサードプレイスのような場所になると良いなと思っています」

まとめ

 今回は、シェアサロンでエステティシャンとして奮闘するもとがやさんにお話を伺いました。インタビューを通して、もとがやさんのエステや美容に対する熱量の高さと、お客様に寄り添うあたたかな気持ちが伝わってきました。お客様とどのような関係性を築けば良いのかというのはとても難しい部分ではありますが、自分自身の年齢や人生経験によって見えてくることや気付けることがあるのですね。

 次回は、脱毛サロンを経営する男性オーナーの黒澤 宗彦さんに毎日ルーティンをお聞きします。

 次回は11月7日に更新予定です!お楽しみに!

これまでの「エステティシャンの毎日ルーティン」は、こちらからチェック!