自分の夢を改めて叶えるために経営を考える重要性を教えてくれたバイブル 【「エステティックサロン パールケイ」オーナー 服部恵先生】あの人のバイブル vol.4

自分の夢を改めて叶えるために経営を考える重要性を教えてくれたバイブル

 エステティシャンの育成や指導などに尽力されているベテランオーナーが、自身が経営や人生の選択に迷った際に読み返すバイブルを教えてもらう「あの人のバイブル」。

 第4回となる今回は、三谷愛先生にご紹介いただいた「エステティックサロン パールケイ」のオーナー、服部恵先生のバイブルをうかがいます。

お話をうかがったのは

服部恵先生

エステティックサロンパールケイ、服部恵健康エステ学園、EMA~エステティシャン交流・勉強の会~代表。株式会社ミロワール代表取締役。

スクールサイト:https://hattori-gakuen.com/

Instagram:@pearlk.mh

伊藤豊著『輝け、サロン 全員参加!心の経営(株式会社髪書房)』

 エステティックサロン パールケイのオーナーとして活躍されているだけではなく、「服部恵健康エステ学園」を主催し、若手エステティシャンの育成に携わられている服部先生。

 バイブルに選ばれた書籍は美容師向けの経営手法の本ですが、エステサロン経営にも多いに役立つ内容となっているという本書です。

時代が変わっても大事なことは変わらない

 本書はコンセプトに「単純・明快・実践あるのみ」とあるように、単に小難しい経営書という訳ではなく、サロン経営に必要な「心」について教えてもらえる内容となっています。

 服部先生が独立から17年経つ現在でもページを開くことがあるという、まさしくバイブルと呼ぶべきこの本について教えていただきます。

作品との出会いを教えて下さい

 独立したのが2005年ですので、この本と出会ったのは17年前のことになります。

 当時、独立をする前に勤めていたサロンの担当ディーラーの方に、オーナーの了解を得て独立の準備をお手伝いしてもらっておりました。

 その方に、「サロンオーナーとして独立するなら読んでおくと良いよ」と勧められたのが出会いのきっかけです。

作品と出会った時の自分はどのような状態でしたか?

 本にはサロンの経営に関する内容が書かれており、経営に必要な数字のことも詳しく説明されています。ひとまず1回読んでみたものの、当時は独立したてということもあり、「売上よりも、ハンド技術を磨くことやお客様に喜ばれることが大事だろう」と考えていました。

 しかし独立して10年以上経ってから、ようやく本に書いてあることが全部正解だと感じることができました。

作品と出会いをきっかけにどんな変化があったか教えて下さい

 独立したての時期はやりたいことをやりたいと思っていましたが、実際にサロンを経営する経験を積んだことで、サロン運営や経営で必要なことを肌で感じ、大事にしていることが徐々に変化し始めました。

 本を読んでいることで、その時は必要ないと思っても、知識が必要になってくるタイミングが来ることを感じています。例えば、「店舗の作り方」などは個人サロンの時代は関係ないと思っていましたが、必要になったタイミングが来た時に開いて読み直すこともありますね。

 お客様に満足してもらうには、ハンドなどのエステ技術だけではなく、サロンのキャンペーンの計画や売上の管理など、表に出る以外のことへの必要性を感じられるようになりました。

この本をバイブルとして挙げた理由は?

 ハンドの技術やお客様に喜んでもらいたいという気持ちが大事というのは、エステティシャンなら誰もが思うことで、私自身もそうした書籍を書かせてもらっています。

 本書は「心の経営」というタイトルでもあるように、ただ経営するだけではなく、気持ちを込めて経営することの重要さを知ることができ、エステの技術以外の経営として大事な部分を考えるきっかけをもらうことができました。

 私はスクールもやっているので、すごく良いことをやっているサロンなのに売上につながらず、集客に悩んでいるオーナーさんをよくみています。

 そうしたオーナーさんは、技術以外の部分を強化すればもっとお持ちの技術が広まると思いますので、ぜひこの本を読んでもらいたいと思ってバイブルに挙げさせていただきました。

今でもページを開く、自分の状況に合わせて必要なことを教えてくれるバイブル

 オーナーとして独立されて17年、今ではスクールの主宰もされている服部先生のバイブルは、サロン経営に必要な心を教えてくれる、分からないことがあると今でもページを開くことのある本でした。

服部先生からのメッセージ

 売上に貪欲ではないオーナーにこそ、この本をおすすめしたいと考えています。

 私自身が、ハンドマッサージが一番大切と考えて独立してから17年。その間にきれいごとだけではサロンは続けていけないと痛感しました。

 経営の勉強というと難しいけど、この本のコンセプトは「心の経営」です。経営の勉強だけではなく、自分の夢を作るとか、自分の夢を改めて考えてかなえるために運営する方法などが書かれているソフトな経営書なので読みやすいと思います。

 特に、これから開業したいなと考えている方には、開業前に準備しておくことが表になっていて書き込めるようになっているので、開業する前に読んでおくことをおすすめします。

 エステの技術だけではなく経営を勉強することで、一つひとつのエステサロンが良くなっていくと考えています。

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★『あの人のバイブル』過去の記事はこちらから

番外編:服部先生のもうひとつのバイブル『エステティック・シバヤマ』について

 服部先生からは、今回ご紹介したバイブル以外に「エステティック・シバヤマ」という本をご紹介いただいておりました。

 「エステの母」とも呼ばれる芝山みよか先生の書籍なのですが、残念ながら非売品で今は手に入らないということで今回はバイブルには別の本を選んでいただきました。今回は特別編に服部先生も大きな影響を受けた本ということで、お話をうかがいました。

エステティック・シバヤマから学んだ美への信条

 「エステティック・シバヤマ」は、日本エステティック協会の初代会長でもある芝山みよか先生の本です。

 日本のエステの起源については所説がありますが、芝山先生のご家族がされていた美容室で美顔術を始めるに当たって、美顔術を学びにフランスに留学された芝山先生が日本にエステの技術を持ち込まれたのがエステの始まりとも言われています。

 本の内容には、エステティックの基本や軽擦法(けいさつほう)などのエステの技術についても触れられていますが、芝山先生がフランスでエステの勉強をされていた時のストーリーなども書かれています。

 特に印象に残っているのが、フランスで芝山先生がピカソやアンリ・マティスと出会い、「女性を美しくする仕事なら美の感性を磨かないといけない」とアドバイスを受けたことをきっかけに美術館をめぐったというエピソード。

 私も芝山先生と同じことをやりたくなって、フランスに渡って美術館をめぐったことがあるほどです。

 エステティシャンが感性を磨くことが大事という、エステティックにつながる信条が本物だと思い、本来なら多くの人に読んでもらいたい本です。

★ネットで検索しても出てこない「エステティック・シバヤマ」。見かけた際にはぜひ手に取ってみてくださいね。

服部先生無料セミナーまもなく開催!

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