インターネットの普及でサロンの集客方法は大きく変化しつつあります。数ある集客方法の中でも近年注目される「Google MEO」について興味を持つサロンオーナー様もいるのではないでしょうか。エステやネイル、美容院など美容系業界全般の集客・求人コンテンツの作成を主に行っている企業である株式会社トーコンの渡邊裕希さん、佐藤直さんにエステサロンがGoogle MEOを設定する際のポイントについてインタビューを実施しました。
| 【株式会社トーコン】とは エステやネイル、ヘアサロンなど美容業界全般の集客・求人コンテンツの作成をメインで行なっています。 創業時より行なってきた領域のため、豊富な商材・ノウハウを持っていることが強みです。 HOT PEPPER BeautyやGoogle MEOでの集客サポート、新卒採用フェアの開催、中途採用の強化など、幅広くサロンをサポートしています。 |
美容SPG キレイチーム リーダー
渡邊裕希（わたなべゆき）さん
週2サロン通いが趣味のサロンマニア。エステ・ネイル・アイラッシュ・リラクゼーション集客専門で8年目、MVP４回/グランドスラム4回受賞。 美容関連のコト| サロン集客の考え方＝#salondipity をInstagramで発信しています。
Instagram @yukisalondipity
美容SPG キレイチーム
佐藤直（さとうなお）さん
美容男子で基礎化粧品オタク。エステ・ネイル・アイラッシュ・リラクゼーション集客専門で6年目、共感と確実な提案で集客向上。グランドスラム2回受賞。
Instagram @nao_xyzoj
今回のテーマは「エステサロンがGoogle MEOを設定する際のポイント」についてです。Google MEOでは、より内容のある口コミを集めることが重要です。さらに、口コミ内に含まれるワードも上位表示の材料として活かせます。
ここでは、トーコンの渡邊さん、佐藤さんにGoogle MEOを設定する際の具体的なポイントやSNS・ホームページの連携などを伺いました。
美容サロンがGoogle MEOを設定する際に注意すべきポイントとは？
ーGoogle MEOを設定する中で気をつけるポイントはありますか？
佐藤：口コミ促進を行ったとしても「良かったです」といった簡単な内容では、あまり効果を期待できません。より内容のある口コミにするためにも「お店のここが気に入りました」や「また来店したいと思います」といった内容の口コミを集めることが重要です。
また、口コミはサロンの内容を伝えるだけでなく、サロンとお客様の対話が生まれる点も大きな特徴です。例えば「このような状態でしたので、あの施術をさせていただきました」といった内容を返信することで、よりパーソナルかつ個人を大事にするサロンであることをアピールできます。さらに、会話内で出たワードも上位表示の材料として活かせます。
ーなかなか口コミを活用できていないサロンも多いと思います。どうすればお客様が口コミを書くように誘導できるのでしょうか？
佐藤：Googleの口コミ投稿は、HOT PEPPER Beauty（他集客ポータルサイト）に比べてハードルが高いのが現状です。「どのように投稿するかわからない」「投稿がどんな感じに表示されるのか分からない」といった不安を持つお客様も少なくありません。
QRコードや口コミで書いてほしい項目などをPOPにまとめてご案内するのが効果的だと思います。
ーお店を検索するとネガティブな口コミが記載されるケースがあります。その場合の対応はどうすれば良いでしょうか？
佐藤：ネガティブな口コミに対してけんか腰に言い返したり、反論することは対応方法としてはおすすめできません。
もちろん口コミの内容が事実とは異なる場合もあります。しかし、まずはお客様に合わなかったことに対しての謝罪が必要です。
そのうえで「もう一度ご来店いただきましたら、ネイルの修正をさせていただければと思います」といった真摯な対応をすることでサロンの悪いイメージを与えることを回避できると思います。
このような場合も真摯な対応を心がけながら「施術の履歴がないので実際にいらっしゃったお客様かはわかりかねますが」といった前触れを記載するのも対応方法の一つとしてあげられます。
Google MEOとSNS・ホームページの連携について
ーSNSで口コミが広がるのもサロン集客をする上で重要だと思います。ユーザーに言及してもらう仕組みはあるのでしょうか？
佐藤：Googleは公式には明かしていませんが、SNSでサロンのことを告知してもらうことは、Google MEOにも効果があると思います。
本来の目的はGoogleでの上位表示ではなくSNSでの拡散であったとしても、結果的にSEOとMEOのいずれにも効果がある可能性は高いです。網羅的に取り組むことが、相互作用を生みますね。
ーMEOとホームページを連携する際の注意点をお教えください。
渡邊：Google MEOとホームページや集客ポータルサイトを紐づけるパターンがお薦めです。その場合は「予約」という導線を意識して、ホームページを予約しやすい仕様にしたり、電話予約に促したりといった予約の入口と出口をわかりやすくする工夫が必要ですね。
まとめ
Google MEOを設定する中で気をつけるポイントとして「より内容のある口コミを集める」や「お客様との対話を意識する」といった点が挙げられました。ただし、なかなか口コミを活用できていないサロンが多いのも事実です。
そこで、お客様が口コミを投稿しやすい状況を作り、ポジティブな回答が得られるような質問を渡してみるなどの工夫が効果的であることが理解できました。Google MEOとSNS・ホームページなどを網羅的に取り組み、相互作用を生み出せる環境を作り出しましょう。
まずは、取り組める内容から1つずつ実施し、Google MEOによって得られる集客効果を高めてみてください。
次回のテーマは「Google MEOのインサイト情報の活用術」についてです。エステサロン集客のプロが考える「チェックのポイント」「他のサイトでの活用法」などについて触れています。
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