エステティシャンの育成や指導などに尽力されているベテランオーナーが、自身が経営や人生の選択に迷った際に読み返すバイブルを教えてもらう「あの人のバイブル」。

今回は、「エステティックサロンLuNa」のオーナーとして活躍されている、北宅 るみ先生の人生のバイブルを教えていただきます。

お話をうかがったのは

百合本 知子著『恋するように仕事したい！！―フツーの女のコが１億円稼ぐ方法！！（新風舎）』

現在、大阪府のエステサロンでオーナー兼エステティシャンとして活躍されている北宅先生。

北宅先生がバイブルとして挙げられたのは、百合本 知子先生の著書『恋するように仕事したい！！―フツーの女のコが１億円稼ぐ方法！！』です。

今でもたまに読み返しているというこの本。書いているのは当たり前のことなのですが、意外に忘れがちなことが多く、読み返すたびに学びがある作品だそうです。

北宅先生にバイブルについてのお話をうかがいます。

作品との出会いを教えてください

この作品に出会う前に、実は著者である百合本 知子先生とは出会っていました。百合本先生は、私がサロンで取り扱っている下着メーカーの社長さんです。

私は趣味でポールダンスをしています。私が仲良くしているエステティシャンの友人に、その下着を取り扱っており、ポールダンスのスタジオも経営している方がいます。その方に誘われた食事会の場が、百合本先生との最初の出会いです。

最初は下着メーカーの社長であるというくらいで、みんなからすごい人だと言われているとは知らず、ポールダンス仲間として出会いました。そこから百合本先生と一緒にポールダンスをするような仲になりました。

その後、百合本先生のセミナーに行ってみたところ、大人気であることを知りました。もしかしたら普通の人とは逆の出会い方かもしれません。セミナーに行って初めて百合本先生が本を書いていることを知り、この作品を購入しました。これがこの作品との出会いです。

作品との出会いをきっかけにどのような変化があったか教えてください

この作品の主人公は、明るい普通の主婦です。そこから億を稼ぐのですが、私も実際に専業主婦だった時期がありました。

もともとは経営をするつもりはなかったのですが、離婚をきっかけに経営をすることになりました。実際にこの作品に触れたのは経営を始めた後でしたが、もっともっと稼がないといけないと思っていた頃でした。当時の自分にとても刺さる内容だったと思います。

この作品では、常に前向きで感謝を忘れない姿勢が印象的でした。

私自身が落ち込んだり、これから自分一人で生きていかなければならなかった時期に、この作品を読んで元気をもらい、原点に立ち返ることができました。

そこから落ち込むことがあっても、前向きな気持ちを持てるようになりました。行動や結果も、自然に良い方向へ進むようになったと思います。

今でも何度も読んでいるのですが、そのたびに思い出すことがあり、常に学びがある作品です。

この作品をバイブルとして挙げた理由は？

この作品はとても読みやすいうえ、いわゆる“言霊”のような「ありがとう」「できる」といった前向きな言葉が終始出てくるので、読んでいて元気をもらえます。

いわゆる普通のビジネス書は勉強にはなるのですが、少し難しかったりすぐには実行できなかったりすることが多いと思います。

ただこの作品は難しくなく、誰にでも簡単にすぐできることが書いてあるので、「やってみよう」という気持ちになれるのです。

内容的には当たり前のことが書いてあるのですが、「感謝を忘れない」など、意外に忘れがちなことが多く書いてあります。

また、ビジネス書はすごい社長や経営者の話が多く、自分事に捉えづらいこともありますが、この作品は普通の専業主婦で近い境遇の方のお話なので、共感できる部分も多いと思います。

「自分には長所なんてない」「普通の人だからすごいことはできない」と思っている人にこそ読んでほしい作品なので、今回バイブルとして挙げました。

この作品で好きな部分は？

誰にでも、壁に当たる機会はあると思います。そのときにくよくよ悩むよりは、切り替えて次に行くという考え方が好きなところです。

一つのことばかり考えてしまうと、ほかのことが手につかなくなってしまいます。すると、どんどん悪い方向に物事が進んでしまうので、この切り替えのマインドや感情のコントロールの方法は現実でも非常に役に立つと感じました。

稼ぐための行動を学べるバイブル

北宅先生のバイブルは、普通の専業主婦が億を稼ぐまでにしたことから、稼ぐために大事な考え方を学べる百合本 知子先生の本でした。

●北宅先生からのメッセージ

悩んだ時こそそのことは忘れて、別のいいことを考えるようにしてください。「自分はできる」と思い込むのです。

悩んでいる時間があるのなら、切り替えて次のことを考えたほうが圧倒的に効果的です。

ぜひこの作品を読んで、行動に移してみてください。