美しく生きるためのマナーや言葉遣いを学べるバイブル
エステティシャンの育成や指導などに尽力されているベテランオーナーが、自身が経営や人生の選択に迷った際に読み返すバイブルを教えてもらう「あの人のバイブル」。
今回は、有限会社イヴュール 代表取締役として活躍されている、吉田千春先生の人生のバイブルを教えていただきます。
お話を伺ったのは
有限会社イヴュール代表取締役
吉田千春先生
サロン・スクール・化粧品会社を手掛け、量子力学、予防医学、そして肌の専門家として、全国からアトピー性皮膚炎、重度のニキビや薬の副作用でお悩みの方からも支持されている。さまざまなメディアに登場するなど幅広く活躍。
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市田ひろみ著『綺麗をつくるマナーとことばづかい(池田書店)』
現在、肌のスペシャリストとして活躍されている吉田先生。
吉田先生がバイブルとして挙げられたのは、市田ひろみ先生の著書『綺麗をつくるマナーとことばづかい』です。
ご自身の会食の機会が増えてきたころに出会ったというこの本。普段生活しているだけでは知れないようなマナーや言葉遣いが学べる作品だそうです。
吉田先生にバイブルについてのお話をうかがいます。
作品との出会いを教えてください
この作品との出会いは、開業して3~4年経ったころだったと思います。サロンオーナーとしての業務はだいぶ落ち着いてきて、外部との打ち合わせや会食などが増えてきていました。
常に心地の良いマナーやコミュニケーションが取れるように、マナー関係の本を探していました。そんなときに手に取ったのがきっかけです。
実は、私が開業したばかりのときはまだ周りにあまりエステサロンがなく、すぐに軌道にのりました。毎月40名ほど新規のお客様が来てくださり、集客には全く困ることはなかったのです。
サロン経営をしていく中で悩みはありましたか?
ただ、従業員にはすごく悩まされていました。定着こそしていたのですが、女性同士ということもあり、スタッフ同士が揉めることもあり、従業員については他のサロンさんでもある悩みなのかなと感じます。
作品との出会いをきっかけにどのような変化があったか教えてください
この本との出会いをきっかけに、茶道教室へ通うようになりました。茶道教室では、所作や物の置き方、器の持ち方などの多くのことを学びました。
サロンでの接客の中でも、お客様が寝ている後ろを歩いたり、物を置いたりする音もとても大切なことでお客様の満足度を上げることに貢献する内容だと思います。従業員にも常に伝えていることの1つです。
この作品をバイブルとして挙げた理由は?
私は気になった本はとりあえず買うのですが、パラパラと読んで本棚に置いておき、引っ越しのときにまとめて処分することが多いです。ただ、この本はその中でも残っていて、私にとって大事な本だと感じたのが一つの理由です。
また本棚にあると、ふとした時に表紙やタイトルを見て、マナーと言葉遣いを意識しなければと思い出すことができます。
この作品で大事だと感じる部分は?
この本に載っていることは、総じて大事なことだと思っています。食事をいただくときやちょっとした所作など、この本に出会っていなかったらなかなか意識できていない部分が多かったと思います。
会食などでのマナーや所作に関心のある方には、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
真に必要なマナーとは何かを学べるバイブル
吉田先生のバイブルは、女性としてのマナーや言葉遣いを学べる市田ひろみ先生の本でした。
●吉田先生からのメッセージ
エステの技術や知識などは身につけているのが当たり前だと思いますが、この本に出てくるようなマナーや言葉遣いは、自分自身で常に意識をして気を付けていく部分だと思います。
これらを学ぶことで、お客様に対してスマートなコミュニケーションが取れるようになると感じています。クロージングの時など、会話の中で、押すときは押す、引くときは引くというバランスを意識してほしいです。
コミュニケーションは押してばかりだとダメだと思うのです。時には引いて聴く側にまわったり、全く違う話題を振ったりすることも必要になってきます。それを直感的に感じられるようになれば、スムーズなコミュニケーションが取れるようになるのではないかなと思います。
エステでは目を閉じているお客様に話しかける機会が多いので、特に敏感に感じる部分だと思います。スピードや言葉の選び方に注意してほしいです。「言霊」は伝染するので、ポジティブなお声掛けやピンク色の気持ちで接する、ここに気を付けていただければ、良いコミュニケーションが取れ長期にわたってサロンをご利用いただけるお客様が沢山着いてくださる良いサロン経営ができると思います。