幸せのあり方・感じ方を学べるバイブル【DEADELMARE 代表 波多江敦子 先生】あの人のバイブル Vol.19

幸せのあり方・感じ方を学べるバイブル

エステティシャンの育成や指導などに尽力されているベテランオーナーが、自身が経営や人生の選択に迷った際に読み返すバイブルを教えてもらう「あの人のバイブル」。

今回は、目黒でサロンオーナーとして活躍されている、波多江敦子先生の人生のバイブルを教えていただきます。

お話をうかがったのは

DEADELMARE 代表

波多江敦子 先生

1973年1月15日生まれ

アパレル業界からセラピストへ

着たい服を綺麗に着られる体と心を手に入れると言う思いを、オールハンドで凝り固まった筋肉と心を解すテクニックによりお伝えするリラクゼーションサロン、DEADELMARE(イタリア語で海の女神)代表。

脳疲労も手放す、ドライヘッドスパインストラクター取得。

HP :https://deadelmare.fem.jp/

Instagram:@ddm__20190305

秋元 康著『君らしさを僕は知っている(幻冬舎文庫)』

現在、サロン「DEADELMARE」のオーナーとして活躍されている波多江先生。

波多江先生がバイブルとして挙げられたのは、秋元 康先生の著書『君らしさを僕は知っている』です。

秋元先生の言葉に感銘をもたらし、波多江先生の人生に影響を与えたというこの本。一つひとつの言葉から、幸せの在り方・感じ方を学べる作品だそうです。

波多江先生にバイブルについてのお話をうかがいます。

作品との出会いを教えてください

作品との出会いは、24歳の時だったと思います。私は最初、高校を卒業した後アパレルの会社で働いていました。ただ、当時は売り上げ争いが激しく、心身ともに少し疲れていました。そのときは婚約者がいたので、寿退社という形で会社から退職しました。

少しゆっくりできる時間ができたので、ふと書店に足を運びました。元々秋元先生の本は読みやすく、おもしろかったので好きでした。だから、秋元先生の他の本はないかと探し、この本に出会いました。

読み始めるとすぐに読めてしまって、スッと心の中に入ってきました。運命の出会いだと思いましたが、出会い方はごく自然なものでした。

作品と出会った時の自分はどのような状態でしたか?

私自身は幼少のころ、生まれ育った土地柄もあり、国籍問わずいろいろな人を見て育ってきていて、ファッションも発言も自由にして生きている姿にあこがれていました。

実際に日本のファッション業界に入ってみると、決まり切ったルールが多く、窮屈に感じていました。

そのため、そういう意味では、大好きなファッション業界に対し、諦めと何か変わりたいという間の状況にいたのかもしれません。

作品との出会いをきっかけにどのような変化があったか教えてください

この本の中で、秋元先生なりの美学が語られている部分が多いです。「男性とは・女性とは・人とは」のような形で書かれています。

この本と出会って、自分の中で思い描いていた「大人になる」ということについて、答え合わせができたように思います。私はこれで良かったのだと、背中を押してもらえたような感覚です。

私はファッション業界に入りましたが、自分の思い描いていたものとは違うと思い辞めました。ただ、自分軸を大事にすればいいというメッセージがこの本に書かれており、自分は間違っていなかったんだ、自分の生き方でもいいんだと、肯定されたような気分になったのを覚えています。

この本の好きな部分は?

「若者がファッションを決めてる風に着ていて粋がっているけど、粋ではない。」という部分が好きです。

例えば、カシミヤのセーターを10代の人が着ていたらそれはただのカシミヤのセーターです。しかし、70代の人が着ていたら着こなしているということになります。「年齢を重ねたからダメになるという言い訳はもうダメだ」とおっしゃっているのが心に残っています。

また、「我慢はしないけど痩せ我慢はする」という部分も好きです。

日本の女性は多少足が痛くてもハイヒールを履くなど、我慢をしています。一方で、ニューヨークなどの女性は寒さ対策としてストッキングの上から靴下を履いても、「こういう私もかっこいいでしょ?」と振る舞っているのがかっこいいと同時に、日本の女性にはこのような部分が足りないと秋元先生はおっしゃっています。

おしゃれはある程度、痩せ我慢があってこそかっこいいと書いてありました。我慢はただ耐え忍んでいるだけですが、痩せ我慢は多少の不恰好さを受け入れ、それを自分らしく表現することだと思います。

自分の考えと似ている部分もあり、すごく好きな部分です。

この作品をバイブルとして挙げた理由は?

全体的に書いてあるのが、人間は何歳でも可能性があるということです。女性は結婚をして出産をしてとなると、どうしてもママ友との付き合いだったり子どもの世話だったりを優先してしまいがちです。家庭の用事がすべて終わったから友人と会うなど、自分の用事を後回しにしてしまうと秋元先生はおっしゃっています。

そのようにスキマ時間に自分のやりたいことを詰め込んでいては、幸福感は得られないともおっしゃっているのです。だから、もっと自分を大事にして、スキマ時間ではなく自分優先で用事を入れてしまいましょうということが、この本には書いてあります。私はこれをある種、秋元先生からの提案のように受け取っています。

ただ、スキマ時間にやるのがいけないわけではなく、その中でしっかり幸せを見つけましょうというメッセージも含まれているのです。

幸せの在り方や感じ方がすごく大事だなと、この本で改めて気付かされたので、バイブルとして挙げました。

幸せの在り方を学べるバイブル

波多江先生のバイブルは、秋元先生の言葉から幸せの在り方を学べる秋元 康先生の本でした。

●波多江先生からのメッセージ

今私はセラピストとして、体だけではなく、心や頭もほぐす仕事をしています。中には、こんなに贅沢していいのかという心持ちで来るお客様もいます。生活でストレスに耐えきれず大変な思いをしているお客様には、自分の心に素直に従ってほしいなと思っています。

私は、この本から自分の思っている素直な感情のまま動くことの重要性に気づきました。ぜひ、皆さんも自分で決めて動くということができるようになってほしいです。

また何歳からでも、異業種からでも、思いがあれば始めることができる、技術が有れば伝えることができる。とにかく1歩、何も考えずに、感じるままに進んで欲しいです。

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