巡り合えた心から楽しめる“天職” 理論と感情を組み合わせ アップデートを重ねる【Esthetician File No.49】
現役エステティシャンの皆さんに仕事へのこだわりや日々の過ごし方をうかがう本誌の好評連載「Esthetician File」。
11月号は「エステサロンSaya」の並木 清佳さんが登場。
アパレル店員からOL、そして役者を経てエステティシャンに転身。アーユルヴェーダとボディメイクに特化したサロンに8年勤務した後、コロナ禍を機に独立し、現在は全身トリートメントの提供を行なうプライベートサロンを営業中。今年でエステティシャン歴16年目、バストケアセラピストの資格も所持。
サロン情報 |
エステサロンSaya Instagram:@esthesalon.saya |
①エステティシャンを志したきっかけは?
役者時代に「副業ついでにきれいになれるかも」と軽い気持ちで、近所のフェイシャルサロンにパートタイムで勤め始めたことです。美容や健康を学びながら働けることが楽しかったのに加え、ある日お客様から「人をきれいにするなんて徳を積むいい仕事されてるわね」と言われたのがとても衝撃で。今まで好きに生きてきた自分がそんな言葉をもらえるなんて、とエステティシャンという仕事に素晴らしさと運命を感じ、役者の道をすっぱりと諦めてこの業界に入りました。
②仕事に対するこだわりは?
私の施術は5,000年の歴史を持つアーユルヴェーダがベースですが、さまざまな悩みに応えるため“温故知新”を意識し新しい知識・情報を取り入れています。最近は解剖生理学を詳しく学び直すことで、より深くお客様の体と心にアプローチできるように努めています。「確かな情報と結果をお伝えしたい」という想いから施術中もお客様との対話を大切にし、心身の状態を観察してアドバイスや施術のスピード・方法を変えています。
③エステサロンSayaのウリは何ですか?
1日3組限定で、よりよい結果をもたらすために五感に訴える施術・空間を提供できるよう心がけています。主軸にオイルトリートメントまたはガルシャナマッサージを設定し、悩みに応じて一人ひとりに合わせた施術を組み立てるオーダーメイド式です。ヘッドスパからバストケアまで幅広く扱っているのは、お客様が求めるケアに応えたいから。日々忙しく過ごしているお客様には、ここにいる間はお姫様のような時間を過ごしてもらいたいのです。
④大変だったことはありますか?
ボディの施術は体力的にハードなので、35歳をめどにフェイシャルを専門にしたり引退してしまう人も多いといわれるのですが、ボディの施術を学び始めたときの私は35歳。実際新人ながら一番年上という状況で、元々不器用だったこともあり誰よりも技術の取得に苦労しました。それでもようやく出合えたやりたい仕事、「もう後はない」と自腹でエステベッドを購入してとにかく練習し、厳しい技術チェックをクリアできるようになりました。
⑤将来の目標や夢はありますか?
せっかく独立したからには社会貢献できるサロンにしたいです。特に、なかなか自分のためには時間を使えないお母さんたちを応援したい気持ちがあります。例えば雇用の面では、子どもがいると美容業界に戻りたくてもなかなか難しいと聞くので、そんなママさんたちも従業員として受け入れられるようになりたい。将来的にはお客様と従業員が利用できる保育所などをサロンに併設したいですね。国の宝である子どもたちを大切にしつつ、がんばるママさんたちを応援するサロンとして店舗を発展させていきたいです。
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エス通本誌の好評連載「Esthetician File」をご紹介しました。(2022年11月号掲載)アプリでは過去のエス通バックナンバーもご覧いただけます。ぜひあわせてチェックしてみてくださいね!
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