エステティシャンの育成や指導などに尽力されているベテランオーナーが、自身が経営や人生の選択に迷った際に読み返すバイブルを教えてもらう「あの人のバイブル」。
今回は、エステサロン「You海」の代表として活躍されている、識名 由美先生の人生のバイブルを教えていただきます。
お話をうかがったのは
エステサロン「You海」代表
識名 由美先生
沖縄県出身。エステサロンに勤務後、2008年に独立。沖縄県内に「アクアリウム」を取り入れたエステサロン「You海」をオープン。沖縄ならではの特徴を取り入れた独自のエステティック・ノウハウを構築し、フェイシャル技術部門全国1位を獲得。同大会で顧客満足度調査全国1位にも輝く。2023年APSWC「マネージメントカンパニーオブザイヤー」受賞。現在は沖縄県内に2店舗。エステスクール、美容商材代理店や沖縄県エステティック・スパ協同組合の代表理事を務める。「いろはにちどり」のTVにも出演。
You海 HP:https://you-umi.com/
株式会社ASファクトリーHP:https://asf-okinawa.com/
識名由美エステスクール HP:https://school-you-umi.online/
Instagram:@yumishikina
Facebook:識名 由美
千葉 修司著『言葉相(現代書林)』
現在、沖縄県内で2店舗を経営しながら、エステスクール、美容商材代理店や沖縄県エステティック・スパ協同組合の代表理事を務めるなど、多岐にわたって活躍されている識名先生。
今回バイブルとして挙げられたのは、千葉 修司先生の著書『言葉相』です。
この作品は、ご自身が大切にしている「言葉」の持つ力を再認識させてくれる本だと識名先生は仰います。
識名先生にバイブルについてのお話をうかがいます。
作品との出会いを教えてください
ある日、突然、10年ほど前に知り合ったエステ・スパ業界の方から連絡を受け、セミナーのお誘いがありました。最近は連絡をとっていなかったのですが、SNSの情報で、その方のご活躍や人生が良い方向へと変化しているのを拝見していたこともあり、直感的に参加してみようと思ったのがきっかけとなりました。
これは「強運二大ノウハウセミナー」という無料セミナーで、この作品の著者である千葉 修司先生が主催されていました。
このセミナーを受けたことによって、沢山の気づきの機会をいただきました。普段私たちが何気なく使っている言葉がとても大切なものであるということを改めて感じました。
「夢は語るものではない。実現できるかどうかは自分次第だ。」という言葉を、耳にしたことが何度もあります。
たとえば、夢を叶えるために独立したい願望があったとしても、「お金がない」「子どもがいるから出来ない」などの理由から一歩踏み出せない方がほとんどだと思います。しかし、それでは夢は実現できません。そうではなく、夢を実現するための言葉を口にすることが大事なのです。自分の吐いた言葉で自分の意識も変わっていきます。
このセミナーをきっかけにこの本に出会い、自分が発する言葉によって人生は変わっていくと言うこと、そして発した言葉で夢が実現化していくという、言葉の力の重要さを改めて感じました。
作品と出会った時の自分はどのような状態でしたか?
この本に出会ったときは、良いお話の機会を沢山いただいている時で、不思議とご縁とタイミングが一気に重なり、自分のやりたいことが実現化できるお話がどんどん展開していきました。
そこで「強運二大ノウハウセミナー」を受け、やはり「運」はとても重要だ!と再認識した瞬間でした。今までやってきたことは間違いではなかった、これからは良い発言が出来るように言葉の使い方に目を向け、より自分の人生を切り開いていこう!と決心したことを覚えています。
作品との出会いをきっかけにどのような変化があったか教えてください
今まで頭でわかっていても、なかなか実現化できないことがたくさんありました。先日能登半島地震の報道を受けてかなりのショックを受けていました。私たちは普段、あたりまえの様に朝起きて、ご飯を食べて、明るい太陽の下で歩き、人と笑って話ができたり、美味しいご飯を食べたり、大切な家族と過ごしています。新年を迎え、家族、友人、恋人と過ごしていた方も多いかと思います。そんな時間を過ごしている時に起きた大きな地震。日頃、何気なく過ごしている日常は、決してあたりまえではないのです。
あたりまえの反対は「ありがとう」です。その言葉を頭では分かっていても、実際に毎日心から感謝できているか?と言われると私自身、そのようではありませんでした。
そんな経験から、今日一日普通に過ごせたことへの感謝を、夜寝る前に心に刻むようにしています。これは、この本に出会ったことで自分自身が変化したことだと思います。
この作品やセミナーをきっかけに「言葉」や「運」の重要性に関して再認識する機会を貰いました。特に、常に言葉に出せるように心掛けていくこと、「言葉」に出すことで「運」を引き寄せ、夢に近づくという考え方がこの本で学んだ新しい視点でした。
新しい視点を得つつも、言語化することで夢が実現しやすくなるという、自分の考えが確信に変わった瞬間でもありました。
作品と出会い、現在は「言葉」についてどのように考えていますか?
人間には顕在意識と潜在意識というものがあり、顕在意識は自分で認識していて言葉に出すことができるもの、潜在意識は自分が認識していない奥深くに秘めているものと言われています。
人はどうしても思考のクセというものが存在し、ここに潜在意識が表れます。
実際に私のサロンのスタッフに業務をお願いしたとき「やってみます…」と答えるスタッフがいます。これは「やってみるけどできないかもしれない」と言っているのと同じ曖昧な言葉なのです。
そこで「やってみます」ではなく「やります」に変えると、自分自身のなかでやるべきことという認識へと変わり、前向きに物事を捉えられるようになります。
言葉で場の雰囲気が変わるというのもよくあることです。よくない言葉に関してもそうです。自分ではそんなつもりの言葉でなくても、言葉一つで相手を傷つけてしまうことは少なくありません。同じ言葉でも、受け取る側の認識が違えば、悪く受け取る人もいるでしょう。
そのくらい言葉はとても大切なことで、使う言葉に気を遣い、発言を変えることで運が変わって、運がついてくると考えています。言葉は素晴らしさと恐ろしさの両面を持つもので、言葉の使い方で運を強めることによって、なりたい人生へと近づけるのではないかと思います。
現在成功している方たちであっても、すべて最初から上手くいっていた方は少ないと思います。成功や失敗を繰り返し、たくさんの事を経験して、その積み重ねが現在の成功の道しるべになっているのだと思います。自分に試練が訪れたとき、前向きに捉えるのか?後ろ向きに捉えるのか?、それだけで人生は大きく変わってくるものです。
その思考のクセを変えていくためにも、自分が発する言葉が重要だと考えています。
この作品をバイブルとして挙げた理由は?
一度きりの人生を生きていくならば、勇気と希望のタネを一つの言葉で育むことができればいいと思っています。
言葉を意識するということは、勉強のように難しいことではありません。意識すれば誰にでもできることです。
この本が、みなさんに「人生を全うした」と思っていただけるヒントになればと思い、バイブルに挙げさせていただきました。
人生を切り開く言葉の使い方を学べるバイブル
識名先生のバイブルは、言葉によって運を引き寄せ、人生を充実させる方法を学べる千葉 修司先生の本でした。
●識名先生からのメッセージ
夢は叶います。
私も悩んだことはあります。しかし、悩めば悩むほど嫌なことを考え、遠回りしてしまうものです。だからこそ、悩むよりまずは行動してください。
どんなすごい経営者でも皆さん沢山の経験をして、そこから這い上がってきます。失敗こそが自分のチャンスだと思ってください。
試練はつきもの。神様が自分に与えてくれた1つの成長のための試練だと受け止め、前向きに捉えていけば、人生は変わっていくはずです。
もし、どうしても悩んでしまうときは「自分らしく生きるための『わたし』の決断」という本を読んでいただけるとよいかと思います。
18名の女性起業家のストーリーが詰まった書籍なのですが、私もその一人として今までの人生をお話しさせていただいています。実際に読者の方からは、「苦しいのは自分だけじゃないんだと気づけた」「自分らしく生きるために挑戦してみようと思う」というような、ポジティブなメッセージをたくさんいただきました。この本が一人でも多くの女性の心に響き、自分らしく生きる道を見出していただけたら嬉しいです。