*「ホットペッパービューティーアカデミー」が公表する「美容センサス」のなかでサロン経営に関するさまざまなノウハウを提供する「ホットペッパービューティーアカデミー」の調査をもとに、お客様のニーズを明確化しました!
お話をうかがったのは
ホットペッパービューティーアカデミー研究員
田中 公子 さん
前職は経営コンサルティングファームでIT業界の業務改善に携わる。 (株)リクルート入社後、「ホットペッパービューティー」の事業企画を経て、2012年から調査研究員として、「美容センサス」をはじめとした美容サロン利用調査や美容消費の兆しを発信。
美容の未来のため、さまざまな研究・調査を行なう「ホットペッパービューティーアカデミー」HP:https://hba.beauty.hotpepper.jp/
2023年、サロンで実際に受けた施術ランキングから見るお客様の今のニーズ
出典:「美容センサス2023年上期≪エステサロン[フェイシャル、ボディ/痩身]編≫」(「ホットペッパービューティーアカデミー」調べ)
フェイシャル(施術内容)
田中さん’VOICE
これまでマスクで隠れていたパーツのケアへのニーズが感じられる結果です。15~29歳では、毛穴ケア・ニキビの悩みが顕著に表れ、30代からはそれに加えてシミなどの年齢による肌悩みが気になり始めるように。また、50代からはほうれい線改善など、本格的なエイジングケアが求められるため、年齢による”ニーズの変化”をカウンセリングにも活かしてみてください。
ボディ(施術を受けた部位)
田中さん’VOICE
コロナ禍での運動不足から、痩身サロン利用者が増えてきています。 施術部位で見ると、体のラインがわかる服を着る機会が多い若年層は脚を施術する人が多数。 一方、加齢による体形の変化が出てくる50代以降は、お腹まわりの施術が中心であることがわかります。 悩みの原因や施術を希望する理由に注目すると、 お客様への提案がスムーズになるかもしれません。
コロナが収束したら利用頻度を増やしたい美容サロンランキングから見る お客様のこれからのニーズ
出典:「コロナ禍の美容トレンド調査」(「ホットペッパービューティーアカデミー」調べ)
Special column『Withコロナ→Afterコロナのエステティック業界』
エステティックを求める人が増える今こそ唯一無二の魅力でお客様を捕まえて
“これから行きたいサロン”の上位はエステティックが独占! 1位の痩身と2位のフェイシャルは、コロナ禍で生じた運動不足や肌あれを 「何とかしなければ」と感じている人が多く、需要が高まっているためといえるでしょう。 同率で2位にランクインした脱毛は、 外出の機会が増えることと、脱毛を身だしなみの一種と捉える人が増えた結果だと考えます。
今年からは、美容サロンの利用を控えていたお客様の”戻り”が期待されるため「コロナ渦で新たに生まれた悩み」を引き出すカウンセリングが重要に。 一方、昨年末から物価高騰の波が美容サロンにも押し寄せていますが、もともと顧客満足度の高いサロンほど顧客離れが少ないという弊社の調査結果があります。 「あのサロンだから行く価値がある」 といった “独自の強み”をより一層磨き上げ、お客様を離さないようにしましょう。
調査結果からエス通編集部が”推す”ニーズは・・・
シミ・ソバカス改善
肌のハリ・ツヤ
毛穴ケア
明確化されたお客様のニーズをもとに、エス通2023年10月号では多くのオーナーが悩む”新規顧客の集客”や”リピート率の改善”といった問題を解決に導く、心強いお助けアイテムたちを紹介しています。エステティック通信本誌もぜひ併せてチェックしてみてくださいね!