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ホームケア用美容機器で美容業界に貢献! Panasonic Beauty Laboratoryの“美しさの追求”
美しさを磨き、育むために必要とされるホームケアをサポートするため、毎日継続できる使いやすさと、結果につながる品質にこだわった数々のホームケア用美容機器を企画・開発するパナソニック(株)。同社の製品を支える研究機関“Panasonic Beauty Laboratory(以下、PB Lab)”の研究員3名に、美しさを追求する製品開発のための技術やこだわりについての熱い想いを伺いました。
誰でも使いやすく効率的なEMS美容機器を目指す
頭からリフトケア*1をかなえるEMS美容機器を目指して
技術開発にあたっては、まずはじめに商品企画部門と連携し、消費者のニーズに応じた製品のコンセプトをつくります。次に、そのコンセプトを達成するための技術を検討し、さまざまな文献や専門家・医師とのディスカッションをもとに仮説を立てていきます。その後、実際に試作品を作り効果検証をくり返して製品が完成します。
直近では、EMSを搭載したブラシ形状の美容機器の研究開発を繰り返しています。EMSとは筋肉に対して電気刺激を送ることで、リフトケア*1や筋肉のトレーニング*2が期待できる技術です。頭と顔は一枚の皮膚でつながっており、また筋肉も連動しています。頭だけでなくフェイスケアとしてのアプローチも目論み、企画・開発しています。
*1 引き上げるように機器を動かすこと *2 電気刺激を筋肉に伝え、筋肉を収縮させること
こだわり抜いたモノづくりの精神
頭に対してのEMSは初めての試みでしたが、EMSの電気刺激はピリピリとした痛みを伴うことがあるため、効果を上げたいからといって単に出力を上げればいいというものではありません。頭は複雑なカーブの形状をしているだけでなく、毛髪もあるため、しっかりブラシを密着させることが難しく、場所によって筋肉の厚さ・配列・大きさも違ってきます。狙いたいところにピンポイントで電気刺激を届けるために、ブラシの形状・ピンの配置・本数にもこだわり、20回を越える試作を重ねた結果、痛みを抑えながらも、しっかりと筋肉の動きを感じられるEMSプログラムに仕上げました。
また、多くの方が使用することを前提として製品開発に取り組んでいるので、安全性と使いやすさにもこだわっています。正しく使ってもらうために、握りやすさ・重さ・操作性などについても社内外でモニター調査を行なうなど、約1年半をかけて製品を完成させました。
これからも、美容に興味を持つ人が、誰でも簡単に操作でき、使い続けることで効果を実感できる製品の開発に取り組んでいきたいと思います。
本質を追求する研究と中長期的な技術開発で製品を支える
春日井 秀紀 氏
2006年に松下電器産業株式会社(現パナソニック)入社。
光半導体や白色光源の研究開発に従事。現在は専門分野を活かした美容機器開発、R&Dと連携した新技術開発を担当。
ニーズをキャッチし、消費者に刺さる製品を
私は大きく二つの研究に携わっています。一つはムダ毛と美肌にアプローチするIPLの技術開発で、もう一つは3~5年後を見据えた新たなカテゴリに対する新技術の開発です。
IPLによるムダ毛ケアについては、冷却により痛みを抑えつつも、高い出力をかなえる技術の開発に携わりました。今までは、IPLの出力時には瞬間的な痛みがありましたが、独自技術により冷やすことで痛みを軽減したケアを実現。なお、最近では男性のひげに関するニーズも高まり、実際に弊社の家庭用光美容器を使っている方の男女比率も半々くらいになっています。毎日続けてもらうために、初心者の人でも簡単に使用できるようボタンの数を少なくするなど、操作性にもこだわっています。
美肌ケアでは特にニーズの多いエイジングケア*3に着目し、光技術を組み合わせるだけでなく照射ムラのないように配置するなどの“技術面”の工夫に加え、全顔約10分という短時間でケアできる照射面積の検討するといった“使いやすさ”も追求しています。
3~5年後を見据えた技術開発としてはまず、今後求められるであろうニーズを見極めていきます。美肌・乾燥・エイジングケア*3などの具体的な悩みは継続していくと思いますが、今後はフェムケアなど健康面を意識したアプローチも必要になってくるのではないかと思います。顔だけでなく体全体のケアや美しい姿勢の維持など、トータル美容が求められます。
*3 年齢に応じた、機器を使った肌ケアのこと
自分の変化にワクワクできる毎日を届けたい
私はもともとLEDやレーザーなど光半導体の技術開発を担当しており、美容にあまり興味はありませんでしたが、現在の部門に異動してきてすぐ、ムダ毛ケアの技術開発の担当となり、他社品や試作機を自分に照射して実験しました。効果を身をもって体感するとともに、継続・評価していくことで、自分の肌の状態への影響を実感。自分が試作した製品で変化を感じられることに楽しさを覚え、だんだん変わっていく姿にワクワクしました。「そんな気持ちをお客様にも実感してほしい」「ワクワクできる毎日になってくれたらうれしい」という想いから、日々研究に取り組んでいます。
これからも、お客様に満足してもらえる製品づくりのために、本質を追求する研究と、中長期的な技術開発の両面から支えていきたいと思います。
確かな効果と納得できる製品のための評価のスペシャリスト
パナソニックのファンとして厳しい評価も
私が担当しているのは、美容機器の試作品について、使用方法から効果・使い勝手などをモニター評価して技術開発者にフィードバックする部門です。一つの製品で20回程度の審査とフィードバックを行ない、あらゆる面で納得できる製品になるまでとことん評価します。評価を重ねて実際に製品が発売になった時は、わが子が巣立ったような気持ちになります。
パナソニックの美容機器は、誰が使っても効果が出ることを目指しているため、細部までチェックを行ないます。私自身もパナソニック製品のファンですので、気になった点・改善が必要な点があればハッキリ伝え、悩んだら一旦止めるくらいのプロ意識で、こだわりが詰まった製品づくりに取り組んでいます。
エステティシャン資格を武器によりよい製品を
私はエステティック事業が立ち上がった際に、スクールに通ってエステティシャンの資格を取得しました。スクールで教わった「加齢は平等、老化は十人十色」という言葉がとても印象的で、年齢を重ねるにつれて、その言葉の重みを感じています。
エステティックは医療と違って、1回の施術で大きな変化が出るものではありません。エステサロンは技術だけでなく、癒しを求め、自分へのごほうびとして通うもの。そんなエステティックの癒しを家庭でも感じられるよう、一人ひとりに寄り添いつつも使いやすい製品をつくりたいという想いで評価を行なっています。
楽しみながら続けられる製品を目指して
ホームケア美容機器は継続して使うことで効果が実感できるものなので、肌への当てやすさや使用感はとても重要なポイントです。高性能な製品でも使いにくさを感じると使わなくなってしまう。常に自分がお客様だったらどう思うか、という気持ちで評価しています。研究者も評価者も“お客様のため”という想いを共有しているので、悪い評価でも伝えやすいというところは、PB Labのプロ意識の高さが伺えると思います。
実際に、エステサロンで施術してもらう感覚に着目し、肌にあたる面の大きさを私の指の太さを参考にして改良を重ねた製品もあります。製品を使った方から「エステティシャンに施術してもらっているような感じ」という評価をいただくなど、直接言葉で伝えていなくても、私たちが大事にしている想いが伝わっていることをとてもうれしく思いました。
これからも、効果を実感できる技術と使いやすさ・続けやすさをかなえる製品を世に送り出していきたいと思います。
まとめ
美しさを磨き育むために、ホームケアはとても重要。お客様に美容の楽しさを知ってもらい、楽しい気持ちを継続するために使いやすさを追求するなど、“お客様のため”のものづくりにこだわるPB Labの研究員の方々。彼らの想いが詰まった製品をご自身の肌で体感してみては。
〈お問い合わせ〉
Panasonic Beauty Laboratory
電話番号:0120-878-697
9:00~18:00 (月~土) *日・祝日・1月1日~1月3日を除く