ピーナツアレルギー患者へのイソトレチノイン使用

 

 ピーナツアレルギー患者におけるイソトレチノイン治療の安全性を検討した結果が12月1日、「Journal of Clinical and Aesthetic Dermatology」オンラインに掲載された。

 嚢腫性の尋常性ざ瘡(ニキビ)治療に用いられるイソトレチノインは、大豆アレルギー患者には禁忌である。交差反応の可能性があるため、一部の国ではピーナツアレルギー患者にも禁忌となっている。

 今回の研究では、ピーナツアレルギーとイソトレチノイン使用歴の両方を持つ患者10人を特定し、ピーナツ曝露による臨床症状、ピーナツ特有の皮膚プリックおよび/またはIgE検査、およびイソトレチノイン使用に対する有害反応をカルテレビューと電話インタビューで取得した。その結果、すべての患者でアレルギーの発症なしにイソトレチノインの使用が可能だった。この患者集団での使用程度を確認するための臨床試験が必要であると示唆された。