ニキビ治療のタザロテンローションで脂性肌が改善

 

 タザロテンローションによるニキビおよび皮脂改善効果を検討した結果が11月16日、「Journal of Dermatological Treatment」オンラインに掲載された。

 今回の研究では、乾癬や尋常性ざ瘡(ニキビ)の治療に用いられるタザロテン0.045%ローションを用いて、ニキビ病変と脂性肌改善への有効性と安全性を第3相二重盲検試験で検討。12週間の試験が中等度から重度のニキビのある9歳以上の1614人を対象に実施され、1日1回のタザロテン0.045%ローションまたはビヒクルローションのグループに無作為化して比較した。

 その結果、脂性肌のすべての参加者793人で、ビヒクルと比べたタザロテンは、炎症性/非炎症性病変の大幅な減少と治療成功率の上昇を確認した。ローションで治療を受けた参加者の3分の2以上が、12週目までに脂性肌が主観的に減少し、約3分の1が肌の脂性が「少ない/ない」と報告した。タザロテンに伴う有害事象率はすべてのグループで同等だった。