空気清浄機で睡眠の質が改善
空気清浄機で睡眠の質が上がるかを試験した結果が11月9日、「Journal of sleep research」オンラインに掲載された。睡眠の量と質が不十分であることは、公衆衛生上の懸念となっており、睡眠の改善が喫緊の課題となっている。また、空気の質の悪さなどの環境要因は、特に大気汚染と睡眠の質の低下との関連性に照らしても、介入の対象となる可能性がある。
今回のパイロット研究の目的は、健康な成人30人を対象に空気清浄機の使用が睡眠の成果と気分に及ぼす影響を調査することとした。高効率微粒子エアフィルターを備えた空気清浄機とプラセボフィルターを備えた空気清浄機を用いて被験者を2グループに無作為化し、2週間のウォッシュアウトを含む2週間以上の期間の試験を行なった。毎日の睡眠の結果は、アクチグラフィ時計と睡眠日記で測定されました。試験の前後に不眠症重症度指数、ピッツバーグ睡眠の質指数、および不安と抑うつの症状を測定した。
その結果、エアフィルターのグループは、プラセボグループと比較して、1晩当たり平均12分の合計睡眠時間の増加と、平均19分の合計就寝時間の増加と関連していた。いくつかの睡眠の質の条件と気分にはグループ間で違いがなかった。起床時間はエアフィルターのグループで速かった。