縮毛矯正剤使用と子宮がんに関連

 

 ヘアケア製品の使用と子宮がん発症との関連を検証した結果が10月17日、「Journal of the National Cancer Institute」オンラインに掲載された。

 ヘアケア製品は内分泌かく乱化学物質などの有害物質を含有している可能性がある。先行研究では、ヘアケア製品の使用とホルモン感受性がん(乳がん・卵巣がん)リスクと関連していることが示された。今回の研究では、実調査の子宮がんとの関連を検証した。

 米国国立環境衛生科学研究所主導で実施された、環境と遺伝子が乳がんの発症にどのように影響するかを研究したSister Studyの参加者3万3万3947例を対象に、ヘアケア製品使用と子宮がん発症の関連を検証。被験者は過去12カ月間での染毛剤、縮毛矯正剤、リラクサー、整髪料、パーマ、ボディウェーブなどのヘアケア製品使用についての質問票に回答した。ヘアケア製品と子宮がんの関連は、コックス比例ハザードモデルを使用して定量化した。コックス比例ハザードモデルを使用して、調整後ハザード比および95%信頼区間(CI)を推定し、ヘアケア製品と子宮がんの関連を定量化した。すべての統計検定は両側で実施した。

 その結果、平均10.9年の追跡で、子宮がん症例378件が特定された。過去12カ月間での縮毛矯正製品の使用ありは、なしに比べ、乳がん発症率増加と関連した。12カ月間で4回超の頻繁な使用では、この関連はより強くなった。染毛剤、パーマ、ボディウェーブなどのその他のヘア製品使用は、子宮がん発症と関連しなかった。