緑茶成分含有のスキンケア製品による大人の肌への効果を探索的臨床試験で検討した結果が9月12日、「Cosmetics」オンラインに掲載された。

　今回の研究では、発酵緑茶 (Camellia sinensis) 水を含む、ナイアシンアミド、抗酸化物質、さまざまな天然植物抽出物などの科学的に検証された成分で構成されたスキンケア システムの有効性を評価。被験者はさまざまな肌タイプとトーンの18～54歳の健康な男女26人で、スキンケア システムを用いた局所塗布製品を30日使用する介入グループと競合製品を用いたコントロールグループに無作為化された。試験開始日および8日後、30日後に、高精度写真撮影、Visia® 顔色分析、FitSkin® 皮膚分析、および被験者アンケートを用いて、皮膚の水分、しわ、ポルフィリン数、赤い斑点、血管数を測定し、比較した。

　その結果、コントロールグループと比較して、介入グループでは30日目に顔の水分、赤い斑点の数、血管の数、およびポルフィリンの数に有意な改善が観察された。毛穴、肌のきめ、しわには有意ではないが改善が見られた。緑茶含有スキンケアシステムの毎日の利用が皮膚の健康と美しさを大幅に改善する可能性が示された。