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二酸化チタンナノ粒子による布のUV保護効果を確認

 

 二酸化チタンナノ粒子でコーティングされたワークウェア生地のUV保護特性を評価した論文が8月1日、「Frontiers in public health」オンラインに掲載された。

 今回は綿ポリエステル ツイル生地 (246.67g/m2)にin-situ合成法を使用して二酸化チタンナノ粒子でコーティングした試験生地を作成して紫外線保護係数を評価した。走査型電子顕微鏡(SEM)とX線回折(XRD)、FTIR分光計、動的光散乱(DLS)、UV-Vis分光光度計を使用して、コーティングと紫外線保護係数のデータを分析した。

 SEM、XRD、およびDLSの結果から、繊維へのナノ粒子コーティング形成が確認された。コーティングされていない生地とコーティングされた生地の紫外線保護係数値は、それぞれ3.67と55.82だった。生地へのナノ粒子コーティングは、紫外線に対して適切な保護を提供できることが示された。

 テキスタイルの固有特性を分析した結果、コーティングされた生地とコーティングされていない生地の間に大きな違いがないことが確認された。この結果から、汗の蒸発による冷却効果に影響を与えることなく、二酸化チタンナノ粒子をコーティングすることによりワークウェア生地のUV保護特性を改善できると結論された。