ホットペッパービューティーアカデミー、美容サロンのサステナビリティに関する利用者の意識調査を発表

 

株式会社リクルート(東京都千代田区/代表取締役社長:北村吉弘)の美容に関する調査研究機関「ホットペッパービューティーアカデミー」は11月18日、過去1年以内の美容サロン※1を利用した全国の女性2,000人に対して行った「美容サロンのサステナビリティに関する利用者の意識調査」の結果を発表した。

※1美容サロン…ヘアサロン、ネイルサロン、エステサロン、リラクゼーションサロン、アイビューティーサロン

今回の調査は、社会に「SDGs」や「エシカル消費※2」の意識が高まっていることを受け、実施したものだ。

※2エシカル消費…地域の活性化や雇用などを含む、人・社会・地域・環境に配慮した消費行動

調査ではまず、エシカルな美容サロンへの利用意向とその理由について尋ねた。質問は、「美容サロンを利用する際、エシカルな美容サロンかどうか意識して選びたいと思いますか」(単一回答)n=2,000。

その結果、「あまり意識していないと思う」が69.4%、「どちらか迷ったらエシカルな美容サロンを選ぶと思う」が19.2%、「できるだけエシカルな美容サロンを利用すると思う」が10.4%。「エシカルな美容サロンでなければ利用しないと思う」は1.1%であった(図1)。

図1

次に、「エシカル消費につながる美容サロンについて、あなたが利用してみたいと思う美容サロンの特徴をお選びください」(複数回答:n=2,000 ※トップ5)と聞いたところ、「オーガニックな薬剤やシャンプー等の使用」が28.2%で1位。「スタッフの手荒れ防止など肌に優しい薬剤の使用」が27.3%で2位であった(図2)。

図2

3番めには、「サステナビリティ」に関連する言葉の認知度を調査した。その結果、最も認知が高いのは「SDGs」の55.5%、「サステナビリティ」は37.7%、「エシカル消費」は12.6%であった(図3)。また、認知者が「エシカル消費」に対して意識するようになったのは「1~2年前」が最多となった。(「意識したことがない」を除く)

図3

今回の調査結果についてホットペッパービューティーアカデミー研究員の田中公子氏は次のように述べている。

「『エシカル消費』の利用意向は約3割。『美容サロンでのエシカル消費』というイメージは、まだ湧きにくいのかもしれません。そんな中で、『利用してみたいエシカルなサロン』として上位に『スタッフの手荒れ防止の薬剤使用』や『長時間労働にならない』が挙がっています。お客さまへの提供サービスだけではなく、「働き手への配慮」がなされているサロンが支持されていることに注目です」。