肌のくすみの原因は毛穴の角栓
花王株式会社(東京都中央区/代表取締役社長執行役員:長谷部佳宏)は10月28日、肌のくすみの原因は毛穴の角栓にあったことを突き止めたと発表した。
同社は、皮脂が酸化する原因を探っていく中で、皮脂の供給源である毛穴に着目した。
そこでの研究の結果、毛穴にタンパク質と皮脂の混合物が固まった汚れ(角栓)があると、①そこに光(可視光領域)が当たって角栓が酸化し(図1)、②その角栓により周囲の皮脂が酸化して、さらに皮脂の酸化が連鎖していき、③顔全体の角層の酸化につながっていくことを発見しました※1(図2)。
※1:角栓、人工皮脂、剥離角層によって作成した独自の肌表層モデルを用いて、角層の酸化タンパク質を蛍光標識により定量することにより確認。
また、20~50代の肌で頬の角栓を調べると、40~50代にかけて角栓が増えることがわかった(図3)。
そこで、皮脂を溶解してタンパク質を分散させる技術を応用したモデル処方の洗顔料を、13人に4週間使ってもらった結果、角栓が減るほど肌が明るくなることが確認できた(図4)。この結果より、角栓を洗い流すことは、くすみケアに有効であると考えられた。
なお、これらの研究結果の一部は、第86回日本化粧品技術者会研究討論会にて発表された。