コラーゲンペプチドの摂取が脂質代謝に有益な可能性 マウスでの実験で検証

 

ゼラチン・コラーゲン事業などを手がける株式会社ニッピ(東京都足立区/代表取締役社長:河村桂作)のバイオマトリックス研究所は7月26日、同社製品の「ショウガ酵素加水分解コラーゲンペプチド (GFF-01) 」を継続的に摂取することで、血中脂質や内臓脂肪が低減することが明らかになったと発表した。

今回の研究は、ショウガ酵素加水分解コラーゲンペプチドを含む飼料を10週間摂取したマウスと通常飼料を摂取したマウスについて、血中コレステロール及び中性脂肪の対比を行ったもの。

その結果、同コラーゲンペプチドを摂取したマウス群の方が、通常飼料摂取群と比べ血中コレステロールが有意に減少し、内臓脂肪の細胞サイズも顕著に縮小していることが判明した。

さらに、コラーゲンペプチド摂取マウスの組織 (肝臓と内臓脂肪) においては、脂肪酸合成に関わる遺伝子群の発現が有意に減少していることも明らかとなった。

この結果について同研究所は「コラーゲンペプチドと食用油を単回で同時摂取させても、油の吸収阻害は見られなかったことから、コラーゲンペプチドによる脂質低減作用は、継続的な摂取によって体内の脂質代謝系が変化したことによるものと推察されました」と見解を述べている。