コロナ禍の対応はセルフエステで 接触リスク低減が補助金認定のカギ

 

経済産業省は7月2日、「令和2年度第3次補正予算『小規模事業者持続化補助金<低感染リスク型ビジネス枠>』第1回受付」の補助事業者を採択したと発表した。

そのなかで今回、複数のエステサロンが同事業の補助事業者として採択された。たとえば、茨城県水戸市のエステサロン「エステ・ド・サフィール」は「低感染リスク型『セルフエステ』『メンズセルフ脱毛』」で採択。
同じく茨城県日立市の「サロン・ド・コクア」は「コロナ禍に対応したセルフエステ事業への転換」で、埼玉県川口市の株式会社ミシアスは「セルフエステサービスによる非対面型事業の強化」、同加須市で「リラクゼーションサロン オアシス」を営むS blue rose合同会社は「セルフエステ『サロンくるみ』への転換によって補助事業者として採択された。

他にもエステ事業者で採択された例は多いが、そのほとんどはセルフエステへ転換するとしたものだ。

こうした取り組みは他の地方でも広がりつつあり、山陽新聞digitalでは7月12日付の報道で、「セルフエステ」「セルフ脱毛」について「岡山市内でも対応する店舗が相次いでいる」としている。

これには人との接触を減らすことで新型コロナウィルスの感染防止を図ることはもちろんだが、「セルフ方式は料金が通常より割安になることも利用者に喜ばれている」というエステサロン経営者の声もある。

いずれにせよ、コロナ禍が蔓延し続ける中、セルフエステへの取り組みはひとつの回答となるかもしれない。

なお同補助金は、小規模事業者が新型コロナウィルス感染症の感染防止と事業継続を両立させるために実施する、顧客や従業員などとの接触機会を減少させるために資する新たなビジネスやサービスなどの取り組みを支援する事業。