スキン・エステティック協会『JSAセミナーvol.48』を開催
一般社団法人日本スキン・エステティック協会(東京都新宿区、理事長 大原國章、略称JSA)は、2020年9月9日・10日の2日間、ザ ランドマーク スクエア トーキョー(東京都港区)にて、JSAセミナー『エステティシャンのための継続教育セミナー』を開催した。
第48回目となった今回は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、通常100名の定員を50名に限定し、パーソナルスペースを確保した上で、検温・消毒・パーテーション設置を行ない実施。美容はもちろん、新型コロナウイルス感染症や認知症・デリケートゾーンのケア方法などサロンワークに役立つ最新情報を、医師や大学教授など各分野のスペシャリストを講師に迎えレクチャーした。
エステティックとデリケートゾーンケアの関係性は?
今回特に注目したのは、「デリケートゾーンのケア」。講師を務めたのはルボア フィトテラピースクール主宰・株式会社サンルイ・インターナッショナル 代表取締役で植物療法士の森田敦子氏。
森田氏は約25年前、念願のCAの仕事についた約1年後、客室清掃時の埃によるダストアレルギーで突然気管支喘息を発症し機内で倒れた。その後ステロイド剤など薬による治療を行なったが、ストレスが溜まると再びぶり返し、さらに重度のアトピー性皮膚炎も併発。髪の毛が全て抜け肌も象の皮膚のようになってしまったという。
このことがキッカケで、フランスの大学にてフィトテラピーなど植物療法を学んだ。その留学中にデリケートゾーンケアや性に関する正しい知識の大切さを知り、現在普及に努めている。
講義では、女性の身体の仕組みや女性が抱える性生活の悩み、デリケートゾーンケアの必要性と美容への影響をレクチャー。
最近では、ドラッグストアでも見かけるようになってきたデリケートゾーン専用ソープ。しかしまだケアするアイテムは少なく、下着によるムレやこすれで肌荒れしても、経皮吸収率が高い膣のケアなのにステロイド剤など薬を多用する人も多く、日本では日常的にケアを行なうほどには成熟していない。
現在は、森田氏監修の専用ジェルやオイルなどもあり、日頃から清潔を保ち保湿することで、出産時や性生活での痛みが軽減するなどさまざまな健康効果を生む。
また森田氏は、エステティックサロンでできることとして、I・Oライン脱毛の必要性を上げ、「脱毛する際に、性の悩みへのアドバイスや正しいデリケートゾーンケア方法の普及など、通いやすいエステティックサロンだからこそできることが沢山あると思います」と今後のサロンとの関わりを提案した。
●関連サイト
一般社団法人日本スキン・エステティック協会 ホームページ
https://www.jsa-cpe.org/