第13回エステティックグランプリ グランプリファイナルにお邪魔しました

 

2023年6月14日(水)、東京国際フォーラムにて一般社団法人エステティックグランプリ(以下エスグラ)による『第13回エステティックグランプリ グランプリファイナル』が開催された。

フェイシャル技術部門 決勝戦

『フェイシャル技術部門』決勝戦では各エリアファイナルから選ばれたファイナリスト12名が登場。

会場中央のレッドカーペット状にベッドが並び、40分間のフェイシャル技術を披露した。知識や技術はもちろん、ホスピタリティや所作までもが厳正に審査され、見ているこちらが身の引きしまる空間。しかし、真剣かつ楽しそうに施術に取り組むエステティシャン、それを信じてリラックスした表情で施術を受けるモデルの姿があった。

顧客満足サロン部門

次いで行なわれた『顧客満足サロン部門』では、エスグラの顧客満足度調査において平均190点以上を出した「4つ星サロン」を紹介し、その後200点満点を2度達成した「5つ星サロン」を壇上で表彰。モニター調査では、約80の項目で予約から退店までの接客対応を評価し、満点を獲得したサロンはまさに最高峰の接客・サービスレベルと言っていいだろう。壇上では「5つ星サロン」を受賞したサロンの仲間たちが喜びを分かち合っていた。

また、「5つ星サロン」の称号を獲得した「ピュアリーナチュラルライフスパ甲府本店」の取り組みがムービーで紹介され、高い満足度の裏に隠されるエステティシャンたちの日々の努力の積み重ねが見られた。

ボディ結果出し部門

モデルが主役となり痩身結果を競う『ボディ結果出し部門』。単に体重やサイズの減少を評価するのではなく、健康的でバランスの取れた美しい身体へ導くことを目指すこの部門では、総数321名のモデルがエントリーした。

その中からグランプリに輝いた吉田和美さんは、「今回が最後の挑戦である先生を絶対に優勝へ導こうと臨んだ」という想いと、担当の多久和亜紀さんへの感謝を涙ながらに語った。多久和さんは吉田さんの言葉を受け、涙を流しながら最後にこのような結果を出せた喜びと、挑戦へ背中を押してくれたモデルへの感謝を述べた。互いに支え合い、まさに“二人三脚”で快挙を成し遂げたエステティシャンとモデルの絆に会場は感動に包まれた。

フェイシャル技術部門 結果発表

審査員たちは「エステティシャンのレベルが各段に上がっており、評価項目のいくつかが“当たり前にできること”になってきている」と総評。「技術や接客において差が開かなくなったが、知識では大きく差がついたので、今後学びの場や機会には積極的に参加してほしい」と、ファイナリストへ称賛と激励の言葉を贈った。

そして見事グランプリに輝いたのは、「Face&Nail Dio」の下田奈桜さん。とにかく楽しむことを第一に決勝戦に挑んだこと、サロンの仲間やモデルを引き受けてくれた友人への感謝、この先50年エステティシャンを続けたいという想いを笑顔で語ってくれた。

グランプリを勝ち取った下田さんはもちろん、すべてのファイナリストが磨き上げた腕を持つ素晴らしいエステティシャンだろう。笑顔も悔し涙も見られたファイナリスト12名に、客席からは熱い声援と拍手が贈られた。

これからの『エステティックグランプリ』

最後には次回開催の『第14回エステティックグランプリ』について予告があり、『ボディ結果出し部門』が年齢別のエントリーに分かれること、そして初のメンズ部門が設立されることが発表された。また、今までは結果写真を水着で統一していたが、次回からは紙ブラや紙ショーツでも可とのこと。新しい部門や規制緩和に、より多くのエントリーが集まることだろう。

会場でも早速次回大会のエントリー申込みをするエステティシャンの姿が多々見られた。「夢や誇りを持ったエステティシャンが日本を美しくする」を掲げるエスグラとエントリーするエステティシャンは、一年後さらなる進化を遂げているに違いない。次回の開催が今から楽しみである。