知っていますか?こんな危険 人工日焼けでひどいやけども
日焼けサロンや家庭用の器具で
2000年7月21日:国民生活センター公表
実施の理由
人工日焼けによる危害情報は55件寄せられており、98、99年度は、それぞれ年間12件になっている。事業者は人工日焼けについて安全をうたっていることから、利用者はその危険性について認識が乏しいと思われ、中には深刻な被害も少なくない。
日焼けサロンのほか、スポーツクラブ、エステティックサロン等に併設されているタンニングマシンと、通信販売等で売られている家庭用日焼け器も併せると、日焼け機器で人工日焼けをする人はかなりになると思われる。 そこで、人工日焼けによる危害についてまとめ、注意を呼びかけることにした。
問題点
医学的には、日焼けは太陽光によるものでも日焼け機器によるものでも、肌や眼にダメージを与えたり、長期間経ってからの皮膚障害の誘因になるという危険性に変わりはないことが明らかにされてきた。
しかし、日焼けサロン等の案内や家庭用日焼け器の広告などでは、「安心・安全で美しく日焼けできる」という売り込みで、「B波紫外線の多い太陽光による日焼けは有害、A波紫外線中心の日焼け機器は無害または有益」と、紫外線に関して間違った情報を提供している現状がある。さらに危害情報に寄せられた事例では、利用者に対する説明や対応、サービスに問題があるケースもみられる。
消費者に対して、人工日焼けの人体に与える作用(リスク)を自覚して、慎重に検討するよう呼びかける。